あなたなら 愛する人のために どこまで できるだろうか。
人は幾度となく人生の岐路に立ち、そのたびに選択を迫られる。
もし真実の愛を貫くための、人生最大の決断の時が訪れたら──?


全米500万人が涙した奇跡の恋愛小説を、
ゴールデン・グローブ賞受賞作品『ロスト・イン・トランスレーション』のプロデューサーが映画化。
愛と涙の名手が出逢い、新たな感動作が誕生!



二匹の犬とノースカロライナの美しい風景が印象的なラブストーリー
『きみに読む物語』や『メッセージ・イン・ザ・ボトル』など王道のラブストーリーで知られるアメリカの人気小説家ニコラス・スパークスの小説「きみと選ぶ道」の映画化となる本作、日本でも大ヒットした『きみに読む物語』にあやかったのか、原作とは違った『きみがくれた物語』というタイトルで公開されることになりました。

原作は、2007年に発表され全米で500万人が涙したベストセラーで、スパークス自身も最高傑作と言ってはばからない自信作です。二人の出会いから、それぞれの恋人との別れを経て結婚に至るまでの恋愛が美しい風景をバックに描かれる前半から一転、後半では夫婦となり、子供にも恵まれて幸せに暮らす二人を襲う過酷な現実と、決断を迫られる主人公の苦悩が描かれています。

私はこの映画の前半部分にとても癒されました。二人の出会いのきっかけは互いの飼い犬に関わるちょっとしたトラブル。それがきっかけで獣医のトラヴィス(ベンジャミン・ウォーカー)と小児科で勤め出したギャビー(テリーサ・パーマー)の距離は急速に縮まっていきます。ありがちな展開ではありますが、二人のキューピッドとなる二匹の犬が印象に残ります。トラヴィスの飼い犬モビーとギャビーの飼い犬モリーは物語の随所で愛らしい表情を見せて、思わず顔がほころぶような映画のエッセンスになっています。
主演の二人の俳優もさわやかに好演しているものの、非の打ちどころのない美男美女カップルのストーリーは、ともすれば単調に終わってしまいがちですが、この二匹の犬の存在と、海沿いにある小さな町の緑にあふれた優しい色合いの風景が物語全体を温かく包み込み、観ているだけで穏やかな気持ちになれます。犬が登場せず舞台が都会だったら魅力は半減していたことでしょう。
後半は、二人が結婚したその後のストーリーが描かれ、トラヴィスはこの物語の原題でもありテーマともなっている大きな「選択」を迫られることになります。そして愛する人への深い思いを胸に秘め、苦悩の末に決断を下したとき、静かな感動が押し寄せるのです。

恋愛小説家の第一人者であるニコラス・スパークスが描く世界が人々を魅了してやまないのは、単なる恋愛映画ではなく、人生をやさしく包む温かいまなざしが常にあるからでしょう。そんなニコラス・スパークスが、25年連れ添った妻と離婚したことが昨年報じられました。彼の小説は彼女との恋愛が基礎となっているようですが、現実は小説のようなハッピーエンドにはならなかったようです。

★『きみがくれた物語』予告編


(TEXT by Miyuki Homma 2016/8/12)




きみがくれた物語

2016年8月13日(土)公開
AMGエンタテインメント
http://kimi-monogatari.com/

2016年/アメリカ/111分
© 2016, Choice Films, LLC All Rights Reserved.

【ストーリー】
ノースカロライナの小さな海沿いの町に住む獣医師のトラヴィスの隣に小児科で勤め始めたギャビーが引っ越してきた。トラヴィスがギャビーの愛犬の出産を手助けしたことで、ふたりの仲は急速に深まっていく。運命を感じたふたりは永遠の愛を誓い合う。結婚した二人には子供も生まれるが、ある日ギャビーが交通事故に遭い、昏睡状態となる。トラヴィスは目を覚まさないギャビーを前に「最愛の人のためにどこまでできるのか」と何度も自問する。やがてトラヴィスは、人生の選択を迫られるが…。

監督:ロス・カッツ





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