ジャッジ・ドレッド

ジャッジ・ドレッド
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ジャッジ・ドレッド [DVD] ジャッジ・ドレッド [DVD]
(2013/06/26)
カール・アーバン、オリヴィア・サールビー 他

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★★★☆☆

国家も政府も亡くなった荒廃した未来。唯一存在する都市メガシティ・ワンでは、
刑執行の権限を与えられた集団「ジャッジ」が正義と秩序を守っていた。ジャッジの
ナンバーワンとして知られるドレッドは、新人ジャッジのアンダーソンを連れ、
ギャング一味が支配する200階建ての高層ビルに乗り込む。ギャングのボス・ママは、
ビルの全住人にジャッジ抹殺命令を下し、ドレッドとアンダーソンは多勢に無勢の
壮絶な戦いへと突入し、絶体絶命の危機に陥る。

カール・アーバン(『プリースト』、『RED/レッド』など)
レナ・ヘディ(『300』、『ブラザーズ・グリム』など)
オリヴィア・サールビー(『ダーケスト・アワー』など)

スタローン主演の同名映画のリメイクですね。
スタローン版とは全く違った見せ方の映画です。
一瞬でも出てきてくれたらさらに盛り上がったんだけどなぁ。

っていうか全体的にはかなり面白い映画でした。
きっと個人的な趣味にハマったんだと思います。

荒廃しながらもハイテクが溢れた世界観というのも好きですし、
悪を容赦なく裁く『ジャッジ』という存在もいい。
全体の凶悪犯罪の検挙率が6%という恐ろしい世界観の中での暴力描写や
映像表現にこだわりを感じる作りになっています。
グロい映像にも大きなこだわりがありましたんので出血が苦手な人は
注意が必要です。

適性試験はギリギリ不合格ライン、しかし特殊なテレパシー能力を持つ
新人ジャッジ・アンダーソンの最終的な合否判断を任されたのは、冷淡だが
超優秀なジャッジ・ドレッド。
二人が任務で向かった巨大ビル・ピーチ・ツリーで検挙した犯人が、ある凶悪な
麻薬組織のメンバーだったからさぁ大変。
組織のボス・ママの策略でピーチツリーの内部に閉じ込められた窮地の二人が、
襲い来る無数の襲撃者と闘いながらサバイバルを行なっていきます。

まず主人公ドレッドの無双っぷりが半端ではなく、その攻撃能力たるや
ほれぼれするものがありました。ロボコップやパニッシャー的な感じでしょうかね。
常にヘルメット姿の彼の中身はカール・アーバンなんですが一切そのお顔を
拝見することはありません。

そしてオリヴィア・サールビー演じる新人ジャッジアンダーソン。
うーん、可愛い。役を演じていない時のオリヴィアさんはなんだか爬虫類ぽい
感じなんですがこの映画の中での彼女はとってもお気に入りです。

超能力者である彼女の特徴を生かした演出もきちんと用意されていますね。

クライマックスまでの主役二人の交流は非常に淡々としているんですが
着々と信頼関係を築いていきます。

そして敵のボス、レナ・ヘディ演じるママは超サディストで超クール。
元娼婦だった彼女は男の暴力により顔に傷を負うが男のアレを食いちぎる
ことで反撃、その勢いでか男のシマを奪い取りいつしか巨大な麻薬組織の
トップに…という設定。
確かにカリスマ性や恐ろしさにあふれた彼女だったのですが、最期まで
「あくまでただの人」だったのは残念ですね。

もう一つ彼女に花を持たせることで映画が盛り上がったのではないでしょうか。
実質援軍のジャッジが実は・・・ぐらいのところがクライマックスだったんでしょうね。

アクション映画としては全体的に非常に良質です。
スタローン版とは切り離してお楽しみいただきたいどすえ。



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