ほぼトワイライト

ほぼトワイライト
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ほぼトワイライト [Blu-ray] ほぼトワイライト [Blu-ray]
(2011/08/03)
ジェン・プロスク、マット・ランター 他

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★★☆☆☆ (ややおまけか?)

高校生のベッカは父の住むスポークスに越してきた。転入した高校で、
ファンデーションを塗り顔を青白くしていたエドワードにたちまち心を奪われてしまう。
ほどなくして二人は惹かれあうが、ヴァンパイアであるエドワードは、ベッカを前にすると
渇きを抑えきれず、愛する彼女への危険を恐れて自ら姿を消してしまう。
そんなとき傷心のベッカの元に現れた幼馴染のジェイコブ。ベッカに思いを寄せていくが日毎に
彼の体には体毛が増え続け思いがけない姿へと変わっていく。二人の男性の間で揺れ動くベッカ
だったが、ある日エドワードの危機をアイリスから知らされ必死の思いで高校のプロム会場に
たどり着くが……

マット・ランター、クリス・リッジ、ジェン・プロスク
そして大好きなケン・チョン(『ハングオーバーシリーズ』、『ウルトラI LOVE YOU』など)
が出演する「トワイライトシリーズ」のパロコメディ。

総じてヒドイ。

完全に本家を観てる方向けです。
といっても本当のファンはもしかしたら不愉快に感じるかもしれませんね。
私としてはこういったおなじみのパロディ映画やディザスタームービー系の笑いが
嫌いではない点や、ケン・チョンのファンであることからもちょいちょい楽しめた
作品です。

割りと本家(ニュームーン/トワイライト・サーガまで)通りの物語と映像が
展開されるので驚きましたが、84分という短尺の中でのドタバタなので非常に
落ち着きがなくかなり疲れてしまいます。

キャラクターはもちろん大崩壊。
エドワード、ジェイコブなど主要人物がそのままの名前で登場するという大胆さ。
でもそれ以外のキャラクターはもじった名前だったりしましたね。

今作のヒロイン・ベッカですが、女優さんの醸しだす雰囲気や仕草がかなり
ベラに寄せてあり、髪をかきあげる仕草や瞬きの数、しかめっ面の使い方などが
笑えるほどに似ているのでこのへんは楽しめます。

また、本家のベラさんの抱えるジレンマや欲求不満度が脚色されながらも本音で
語られています。なので『あ~、ベラさんもちょっとネジ外したらベッカさん
みたいになるんじゃないかな~』なんて思いながら見てました。

ほかはちょっといただけません。
ベッカさんのように本家で本来持ち合わせているキャラクターをいじったり
脚色するような笑いならば好感が持てるのですが、無駄な小ネタやどうでもいい
笑いでちゃちゃを入れるようなシーンではなかなか笑うことは難しかったです。

特にジェイコブはネタだけで構築されたようなキャラクターだったので、
本作での彼の純情さや熱さが生かされていないのは残念ですね。
ただ、マッスルボディをいじったネタだけはちょっと笑ってしまいました。
予算のせいか本来の姿の狼に変身できないところは実に不幸です。

褒めたい点はキャラクターの造形やセット、ロケーションですね。
各キャラクターは結構細かく似せてあるのでビジュアルで笑えることもありました。
また、ベッカの家やサレン家(本家のカレン家)、学校などなど、よく似せた設計で
コントを展開しているので、コントの内容は及第点以下でもロケーションを
楽しむサービスを与えてくれたのは嬉しかったかも。

期待のケン・チョンの登場後は完全にいつものパロディ映画のノリ。
原作とか設定無視のコントに走ってしまったので随分冷めちゃいましたね。
まぁ冒頭数分間のネタだけでもこの映画の「程度」は伺えるのでさほど大きな
期待はしていませんでしたけど。。。

さて、よくも悪くもご本家ファン向けの作品です。
私はライトなファンであること、そしてこういったパロコメの笑いに慣れている
ことからこの作品を楽しむ余裕がありましたが、決して皆に勧められる内容では
ないので注意が必要です。

あ、あとこれを見たあとに立て続けにご本家を見るとなんかこう…
変な感じになるのでお気をつけ下さい(笑)



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