アウトポスト BLACK SUN

アウトポスト BLACK SUN
Pocket

アウトポスト BLACK SUN [DVD] アウトポスト BLACK SUN [DVD]
(2012/12/07)
リチャード・コイル

商品詳細を見る

★★★☆☆

感染したナチス・ゾンビと特殊部隊のバトルを描いたSFアクションホラー。
第二次世界大戦終盤、科学者・クラウゼナーは不死身のナチ軍の開発を進めていた。
そして近未来、東欧に配備されたNATO機動部隊の前に、ナチ突撃隊員群ゾンビが現れ…。

ナチス系電波&ゾンビ映画です。

なんか「ゾンビ・ソルジャー」の続編らしいですよ。
って言ってもわからないですよね。私もすっかりそんな作品を忘れていました。

前作についで今作も「一夜三本立て観賞祭」の三本め(たぶん)だったので
かなり当日の記憶が曖昧です。あらすじみながらちょっとずつ思い出す感じでした。

本作、ナチスが生み出した「不死身戦士発生装置」をめぐったシリアスな
展開になっており、画面も全体的に暗めでシック。骨太感漂う内容です。
演者さんはそれについていけるレベルのビジュアルと演技力があり、ひとつの
物語としての見どころはまぁまぁと言えます。

ただし、ゾンビ映画として見るとそうは行かない。

まず、ゾンビっぽいやつがあんまり出てこない。
全編通して女性主人公と旧世代から進行中のナチスの陰謀を取り上げた
ないようなので、物語の背景描写や全体の雰囲気作りに忙しく、ゾンビ映画と
しての楽しみは大きく削られた映画と言えます。

追いかけっこやお食事のシーンもないですし、デロデロリーンと腐った
お肉ちゃんが「あ”ーーーーーー」と迫ってくるところもありません。

とはいえ、敵の本拠地周辺での戦闘シーンは迫力がありますし、銃撃戦の
内容についても結構ハイレベルな映像を見ることができます。
まぁ全体的に映像は暗いので迫力よりかは雰囲気重視ですかね。
おもちゃ丸出しの銃とでたらめな効果音やフラッシュを撒き散らすC級映画
との違いは見せてくれます。

ゾンビさんたちは結構身体能力が高いのですが程度で言えば全盛期の
ストーンコールド・スタナーぐらいのパワーでしょうか。
確かに強いですがこの辺りを量産した程度では世界を滅ぼすことは難しい
でしょうね、昔ならともかく現代の米軍特殊部隊が本気を出せばなんとか
なりそうなイメージです。
クライマックス以降、この不死身技術を売買しようとする小汚い陰謀を
ストーリーに絡めて来たりするので本当物語重視の映画でしたね。

やっぱこう戦争映画とかナチスを絡めたゾンビ映画ってどうしても暗くて
シリアスになりがちなんですよね。

ウォー・オブ・ザ・デッド」なんかでも
そうだったんですが主菜が戦争でおまけにゾンビみたいな感じになっちゃいます。

もちろんそれがダメっていうわけではないんですけどね。
できたらそろそろゾンビ映画の見どころやお約束をたくさん残した作品がみたいものです。



ゾンビ映画カテゴリの最新記事