デッドマンズ・プリズン

デッドマンズ・プリズン
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デッドマンズ・プリズン [DVD] デッドマンズ・プリズン [DVD]
(2007/05/25)
ベイ・ブルーナー、ブリック・ファイヤーストーン 他

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★★★☆☆

刑務所に新たに収容されてきたトラビス。彼は実験用のバイオ毒素に感染しており、
まもなく射殺された。しかし、その毒素に感染したものは、死んだのちゾンビと
なって新鮮な肉を求め、人間に襲い掛かるということが判明する。それに気付いた時には、
既に刑務所内でゾンビの群れが人肉に貪り食っており…。

ファンなら全然有り。

さて、今作の舞台は刑務所です。
安易に『プリズン・オブ・ザ・デッド』としなかったところは褒めたいですね。

冒頭、複数のゾンビをショットガンで撃退する一人の男。
彼は殺人罪の容疑で収監されることに。
しかし、彼はゾンビを撃退するさなかゾンビの体液を浴びてしまい、
すでに強力なゾンビウィルスに感染していた。

ウィルスにより凶暴化した男は射殺される、しかしすでに刑務所内にウィルスが
拡大し、体調不良を訴える囚人や刑務所職員が続出してしまう。
時を同じくし、状況を知るFEMA=連邦緊急事態管理庁により刑務所は隔離されることに…。
果たしてゾンビで溢れかえる刑務所から脱出できるものはいるのか…?

今作の主人公はCDC=米国疾病予防管理センターの女性スタッフサマンサ。
日本の友近さんを引き締めた感じのお姉さんです。
その相棒となるのは過去3度の脱獄経験を持ちながらも、その設定が
全く生きなかった
囚人ジョニー。
図らずも刑務所を脱出するという目的が重なった二人のサバイバルを中心としています。

その他、『俺様がここのキングだ』タイプの看守や、子連れの刑務所長なんかが目立ちます。
特に看守は、傲慢さではなく責任感とプライドによってキャラが立っており、前半から
後半にかけて、強靭な精神力を見せてくれる良いキャラクターです。

限られた空間ですが、どっから敵が出てくるかわからない緊張感や独特の無機質な
感じが出ていてそれなりに楽しめます。
また、近年珍しく子供が餌食になる具体的な描写が複数されている点も特徴の一つかも。

それ以外に褒めたいところは特に無いです。
せっかくのロケーションもカメラやカメラワークのレベルが低いとチープになります。
また、意味なくシーンを切りまくる編集内容にもげんなり。

銃火器のノズルフラッシュや音声の合成レベルも低く、映画から迫力を奪っています。
後半の看守の激闘シーンでの意味不明はピアノ旋律&スローシーンには意識が遠のきました。
ラスト周辺に突拍子もなく登場するチンケな特殊部隊の容姿はまるでサバゲーオタク…。

様々な要因により、決して良作とは言えませんが…まぁファンなら問題ないでしょう。



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