感染創世記:DEAD GENESIS

感染創世記:DEAD GENESIS
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感染創世記 [DVD]    原題:DEAD GENESIS 感染創世記 [DVD] 原題:DEAD GENESIS
(2012/01/25)
エミリー・アラトロ、ライオネル・ボードラル 他

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★★☆☆☆

ゾンビが支配する世界となって7ヶ月。もはや世界は世紀末状態であった。
軍隊の他に生き残った市民たちも、対ゾンビ自己防衛集団を立ち上げはじめる。
しかし、メディアはそれら集団を「War on Dead(殺しの集団)」と定義づけ、批判の
対象とする。生存者の一人、ドキュメンタリー映像作家のジュリアンは、
そんな「War on Dead」の戦いを正当化するためのプロパガンダ映像を撮影しようと、
北米で最も悪名高き自己防衛集団「the deadheads」に密着し、仲間となって彼らの
日常をフィルムに収めていく。ゾンビとの戦いや共同生活の中で見つける真実とは…?

退屈だが雰囲気のあるゾンビ映画。

はいはい、ゾンビ映画のお出ましです。
先月終盤のリリース作品なのでちょっと遅めの観賞となってしまいましたね。
それもこれもすべてジャケットのせいです。オモテ面はまだしもウラ面が
怪しいんですもの。デジカメ画質を彷彿とさせる感じでイヤだったんですよね。
しかし、実際は画質はしっかりしてるし撮影陣もしっかりお仕事してる感じでした。

このころ『おっぱいゾンビ』って作品も出てるんですが…こちらも怪しくて未観賞です。

ゾンビが蔓延し、崩壊、混乱した後の世界。
しかし各ライフラインは復旧を始め、TV放送も始まっています。
資源もそれなりに行き届いている様子ですしそのうえ軍隊も機能中。
と、こうなるともはや走りもしないゾンビなんか敵じゃなくね?となるのですが
その辺は無視してご覧いただく必要があります。

主人公となるのはドキュメンタリー映像作家のジュリアン。
若くて可愛らしい金髪ヒロインです。ですが表情はやや暗めで現在の
この世界での生き方を自分なりに考えている最中といったところ。

彼女が番組制作のために出会うのが”デッドヘッド”と呼ばれる民間の
対ゾンビ集団。統率力と人徳のあるリーダーの他、個性的なメンバーが
揃っています。

この後は基本的にとても平坦な映像が続きます。
時折遭遇するゾンビとの戦いはありますが、どちらかというと仲間同士
の揉め事の時のほうが大きく描かれます。
また移動しながら活動する彼らですが、森の中というロケーションに
ほとんど変わりがなく、見た目の面白さがなかったのが残念。

彼らは人員も武器も揃っているのですっトロイゾンビなど相手にならず、
半ば楽しみながら瞬殺していきます。ついでにゾンビから金品もいただく始末。

ジュリアンが仲間数名と共に訪れた酒場では、周辺人物の倫理観の崩壊や
メンバーが抱えていた狂気と本格的に触れることになります。
ただ、映像的にはやはりさほどの盛り上がりはありません。

ラストはなかなか重たい雰囲気で終わらせてくれます。
ヒロインの精神がすり減った感じの表情もいいですね。

序盤と終盤に、ジュリアンの移動のお供として登場するスキンヘッドと
サングラスの男がなかなか味があります。
なんて言うか大したキャラクターでは無いんですが”へいへいお嬢ちゃん、
この世界はやっぱり狂ってやがっただろ?皆同じなんだよ。”みたいな
メッセージを感じた気がしました。

さて、雰囲気勝負のゾンビ映画なのでやや中級者向けの作品です。
ゾンビメイクやゾンビ描写はいい感じですがスピード感あふれる派手な
ゾンビ映画が好きな方にはやや不向きかもしれませんね。



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