カーズ
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カーズ [Blu-ray] カーズ [Blu-ray]
(2010/11/03)
ディズニー

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★★★★☆

カー・レースの最高峰ピストン・カップに出場する若きレーシングカー、マックィーン。
新人ながら天才的な実力と圧倒的な人気を誇る彼は、優勝まであと一歩のところまで登りつめていた。
ところが次のレースの開催地へ向かう途中、マネージャーとはぐれたマックィーンはルート66沿いの
さびれた田舎町へ迷いこんでしまう。突然のハプニングで気が動転し、町の道路をメチャクチャに
破壊してしまった彼は、道路の補修を済ますまで町に足止めされることに…。

こりゃ楽しいわい。

さて、続編『カーズ2』も公開中の2011年夏。
大胆にも初代作品を今更れびゅー。初めて観たのでしょうがない。

いやぁ想像してたストーリーと違うものですねぇ。
てっきり可愛らしくてか弱い主人公が様々な仲間と出会いながら
夢のレース出場を目指すサクセスストーリーかと思ってました。

そしたら映画冒頭からバリバリのレーサーですねん。びっくりですわ。
しかも性格に難がある。主人公マックィーンは実力も人気もあるレーサー。
でも仲間の助言を戯言程度にしか受け止めない”驕り”も持っていた。

そんな彼は優勝決定戦が行われるレース場への移動中、
輸送トラックのマックとはぐれ、ルート66沿いのさびれた田舎町へ迷いこんでしまう。
そして、パトカーに追われたパニックで街をメチャクチャにしてしまうマックィーン。

自動車塗装工、タイヤ工、弁護”車”、消防車など、個性的な街の住民による
裁判にかけられた彼は、街の修復を行うため街に滞在することになる。
最初はレース出場の為に脱走を企てる彼だが、やがて素朴な街や住民との
ふれあいに心を開いて行く…。

おう、ハートフル。
話の展開が読める王道パターンでありながらも秀逸な映像とキャラクター性で
全く眠たくさせない作品です。ピクサーの前では本当に脱帽ですね。

オーウェン・ウィルソン、トニー・シャルーブ、ボニー・ハントにポール・ニューマンなど
俳優としてのキャリアも十分なメンバーが登場”車”に命を吹き込んでいます。
特にポール・ニューマン…亡くなるホンの少し前の出演なのですが抜群の渋さと
存在感を観せて(聴かせて)くれますね。

キャラクターの全てが車であり、独特な動きを見せてくれるのも楽しいです。
ピクサーにかかればどんなものにも命を吹き込んでくれそうですね。
映画内の虫さえも車の姿をしているのには笑ってしまいます。

その他、レーサー・ミハエル・シューマッハが本人(?)役で登場。
ラスト周辺、ピクサー映画の殆どに出演しているジョン・ラッツェンバーガーを
取り上げたコントが入っているところもファンサービスの一つでしょう。

夢と遊びごころ満載のCGアニメです。
未見の方はぜひ。



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