ローン・サバイバー

ローン・サバイバー
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ローン・サバイバー [Blu-ray] ローン・サバイバー [Blu-ray]
(2014/09/02)
マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ 他

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★★★★☆

作戦に参加した4人のシールズは、アフガンの山岳地帯での偵察任務中、
ある「決断」により200人超のタリバン兵の攻撃にさらされる。
それは世界一の戦闘能力を誇る隊員たちも死を覚悟する絶望的な状況だった。
しかし、あるひとりの兵士がその極限状況を生き延び、奇跡の生還を果たす。
いったい彼は、どうやって4人対200人超の過酷な戦場をサバイブすることができたのか?

骨太で大迫力の戦争映画。

マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ
エミール・ハーシュ、ベン・フォスター、エリック・バナ
らが登場する対タリバン戦争映画。

実話が基となっている原作があり、その映像化です。
私は前作を知らず、Wiki程度で読んだ情報で映画を観させていただきました。
多くの部分で実話を汲んだ内容だったのではないでしょうか。
もちろん、人物の最期や悲惨さは事実の比ではなかったでしょうが…。

舞台はアフガン、タリバンの幹部が潜む山岳地帯です。
こちらへ斥候として向かった小隊が、作戦中のアクシデントで自分たちの
存在をタリバンの戦闘部隊に知られてしまうこととなります。

戦闘による突破を決断した4人は、航空支援も、通信環境もなく、
孤立した絶望的な銃撃戦に突入。圧倒的不利の中、果たして
生き残ることができるのか。

戦争映画として楽しもう。

私はいつも、事実に基づいたドキュメンタリーによって心を削られる
のではなく、「戦争が良くないことだというの当たり前のこと」とした上で、
ある種のアトラクションと割り切って戦争映画を見ています。

そうして見た際、久々の出来の良さを感じる作品だったかと思います。

序盤では、登場人物の背景や性格が伺えるようなエピソードが
盛り込まれ、人物への感情移入を誘ってきます。
部隊内での雰囲気や、作戦決定から実行までの背景など、細かく
映しだされているところなどはこの手の作品のファンにはたまらないでしょう。

その他、M4を始めとした装備、アパッチ、チヌーク、ガンシップなどの登場機も
大迫力に映しだされています。

銃撃戦では絶望感が多く、場面が変わるたびに減っていく大切な仲間を
悼むまもなく戦闘を余儀なくされるところはさすがに胸が熱くなりました。

敵の攻撃を避けるために、崖下へフリーフォールする場面では、見てられない
ほどの痛々しさがありました。実際の場面ではきっと最終手段なのでしょうが
画面を通じて伝わる危機感や緊迫感はすさまじいです。

最終局面の後に登場する「パシュトゥーンの掟」には涙ですね。
彼らのその後も気になります。

序盤以降初めて「静」のシーンが訪れるエンドロールでは、隊員の紹介や
エピソードが映しだされます。こちらの国の人間がこれを見た気持ちは
なんとなく理解できるのですが、あちらの方が見た時はどういう心境に
なるのでしょうか?



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