X-MEN:ファースト・ジェネレーション

X-MEN:ファースト・ジェネレーション
Pocket

X-MEN:ファースト・ジェネレーション 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray] X-MEN:ファースト・ジェネレーション 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray]
(2011/09/28)
ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー 他

商品詳細を見る

★★★★☆

国際情勢が緊迫する1960年代。
強力なテレパシーを使うことのできるミュータントであるチャールズは、自分と
同じような能力を持つ者の存在に気付きはじめていた。そんな中、磁力を発生させ、
あらゆる金属を自在に操れるエリックとめぐり合う。
ミュータントとして人類と闘うべきか共存すべきか、異なる信念を抱きながらも
友情を深めたふたりは、世界各地のミュータントを仲間に迎え入れていく。
しかし、戦時中にエリックの母親を殺した元ナチスの科学者ショウが、恐るべき計画を
実行に移したとき、チャールズとエリックはその野望の阻止に挑むが、過酷な運命は彼らの
絆を引き裂き、人類との“共存”か“支配”かという正反対への道へと導いていくのだった…。

ジェームズ・マカヴォイ(『ウォンテッド』、『ラストキング・オブ・スコットランド』など)
マイケル・ファスベンダー(『イングロリアス・バスターズ』、『300』など)
ローズ・バーン(『ノウイング』、『28週後』など)
ケヴィン・ベーコン(『ミスティック・リバー』、『ア・フュー・グッドメン』など)
ジャニュアリー・ジョーンズ(『アンノウン』、『ラブ・アクチュアリー』など)

これは素直に面白い。

いやぁ素晴らしいですね。劣化しませんね。
毎度毎度大事に作っているせいか、それとも各作品の監督の『引き』がいいのか。
ただ気を付けたいのは各作品を単体として大事にしているのでシリーズ通しての
時系列で考えるとちょっと合わない点も出てくるんですよ。
まぁそんなことは他のシリーズ映画でも言えることですのでどうか広い心で
『あぁ、この映画を面白くするために設定をいじったんだね』ぐらいの受け止め
方をすれば素直に楽しめると思うのです。

ってか原作なんてめちゃめちゃ自由な設定と展開だしね。

冷戦、キューバ危機の裏側に渦巻く陰謀を主軸として、各ミュータントの『人間臭さ』
が今回もかなり目立ってましたね。
主人公チャールズは強い信念がありつつもやはり人を喰ったような性格をしてますね。
髪型やハゲを気にするシーンが織り込まれていたのはグッドです。

一方エリック(後のマグニートー)はナチス・ホロコーストの犠牲者であり、深い
悲しみに満ちた青年ですが、チャールズらとの出会いにより仲間の大切さや、自分の
中に残っていた感情に気づくことが出来ます。ラストでの『離別』も盛り上がりました。

レイブン(ミスティーク)なんかはシリーズ通して登場する良キャラなので
今回も格別のおもてなしでしたね。こんなに感情豊かで可愛らしい彼女が
後にあんなに淫美で無機質なキャラクターになると思うとたまんないす。

また、ハンク(ビースト)を始めとする脇ミュータント達の活躍も良かったです。
特に彼らの会話やトレーニングのシーンは立派で、キャラクターを強くしつつ
皆のキャラ立てをちゃっかり行ってるのがナイス。心躍ります。
もちろん今作でも
悪役のかっこ良さ、メカニックの造形と迫力は健在でした。
シリーズ初見でも十分問題なく楽しめる良作アメコミ映画でしょうね。

個人的には今作の敵ボスであるケヴィン・ベーコン演ずるショウにもっと頑張って
欲しかったかな。ミュータントとしての能力も申し分なかったのですがイマイチ
彼の持つ陰謀に根拠がなく割りと淡々としたクライマックスでしたので…。
といっても今回大事なのはこの敵を倒すことでは無いですもんね。

とにかくハートに響くシーンが豊富でハイレベルな映画でした。
『X-MEN』が初めての方にもどーぞ。



アクション・スピード系・アメコミ映画カテゴリの最新記事