僕の大切な人と、そのクソガキ

僕の大切な人と、そのクソガキ
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僕の大切な人と、そのクソガキ [DVD] 僕の大切な人と、そのクソガキ [DVD]
(2011/06/03)
ジョン・C・ライリー、ジョナ・ヒル 他

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★★★☆☆

離婚して以来、冴えない日々を過ごしていたジョンは元妻の再婚
パーティーで魅力的な女性モリーと出会い、意気投合。やがて、
彼女もバツイチで、21歳の息子サイラスと2人で暮らしていることを知る。
さらに、彼は極度のマザコンで、愛する母を取られまいと嫌がらせを仕掛けて
くるのだった。こうしてサイラスとモリー争奪戦を繰り広げるジョン。しかし、
狡猾なサイラスに翻弄され、ついにはモリーと破局の危機を迎えてしまう…。

ジョン・C・ライリー(『ダレン・シャン』、『タラデガ・ナイト オーバルの狼』など)
ジョナ・ヒル(『マネーボール』、『ナイト・ミュージアム2』など)
マリサ・トメイ(『団塊ボーイズ』、『その土曜日、7時58分』など)
キャサリン・キーナー(『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』、『40歳の童貞男』など)

男性は笑えるかどうか分からない作品。
また、これから観る方には本作は決してドタバタコメディーではなく、
ちょびっと笑えるヒューマンドラマ作品であることを伝えておきます。

しかしアレですね、あちらの国では元パートナーの再婚パーティに
参加するのは当たり前のことなのでしょうか?
よく他の映画でもこういったシーンがあるかと思うのですが…。
もしご存じの方がいらしたらご教授下さいませ。

さて、本作はバツイチ同士の恋愛物語に女性側の『連れ子』が絡んだ
コメディ作品となっています。

離婚後うだつの上がらない毎日を過ごしていたジョンは、これこそ
人生を変える運命の相手だ!と感じる女性モリーに出会います。
順調に交際を開始する二人ですが、ある日彼女もバツイチで、21歳の
息子サイラスがいることを知ることに。

当初は時間を共有しあう3人でしたが、やがてサイラスが母親離れできて
いない極度のマザコン息子だということが判明し、ジョンに対して執拗な
嫌がらせを仕掛けてきます。

嫌がらせは靴隠しに始まり、さらに仮病や甘えでモリーを離さんとするサイラス。
ジョンは『大切なパートナー』を手に入れることが出来るのか…。

設定や脚本のせいなのか、近年定評を得ているジョナ・ヒルの演技力の
せいなのか非常に生理的なムカつきを覚える作品です。

また、カメラワークも独特な映画ですね。なぜかハンディカメラ的な演出が多く、
妙な緊張感を与えられた映画です。

さて、時には歯に衣着せず互いを罵倒しあうジョンとマザコンサイラスですが、
ジョン自身も元妻依存症で何かにつけては元妻ジェイミーの所へ行き物事を
相談してしまう傾向にあります。

違う立場にありながら、実は互いに自立できていない二人がどう成長して
いけるかというのが今作のテーマなのでしょう。
表情やセリフの重厚感からも軽く笑わせてくれる作品ではなかったですね。

~~~ ネタバレ注意報 ~~~

最終的には暴力や暴言で互いを否定しあい、モリーを深く悲しませて
しまったジョンとサイラス。ついにジョンはモリーを諦めることに。

勝利を喜ぶサイラスですが、日々寂しさと悲しみにまみれる母親モリー
の姿を観て自らの過ちに気づいたことでジョンとの和解を決意します。

この時の二人が意外とあっさり互いを認め合ってしまう所がちょっと
簡単すぎる印象を受けましたが、『結局こいつもええやつやったんや!』
めでたしめでたし!
という子供だましが好きな僕には安心のラストでした。

しかしなぜドキュメンタリー風のカメラワークだったのか…もしや今後
POVのコメディ映画や恋愛映画が出たりして…んなわけないか。

この記事が2011年最後の記事となります。
今年も様々な映画作品、そして人との出会いがありました。
多くの御礼の言葉は新年の挨拶にてさせていただこうかと思います。

どうか皆様、良いお年を。

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