ライセンス・トゥ・ウェディング

ライセンス・トゥ・ウェディング
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ライセンス・トゥ・ウェディング 特別版 [DVD] ライセンス・トゥ・ウェディング 特別版 [DVD]
(2008/06/11)
マンディ・ムーア、ジョン・クラシンスキー 他

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★★★☆☆

婚約したてのベンとフィアンセのサディーは、彼女のファミリーチャーチで
伝統的な結婚式を挙げることを夢見ていた。ところがそこにはひとつ大きな問題が。
肝心の聖オーガスティン教会は、2年先までの挙式の予定がびっしり埋まっていて、
他の教会もほぼ全滅。かろうじて空いていたのは3週間後の1日だけ。しかもそこの
フランク牧師は、教会が定めるとても簡単な結婚準備のためのセミナーを、二人が受講し
クリアしない限り、絶対に式を挙げてくれないというのだ。
やむを得ず二人は受講をすることにするのだが…。

ロビン・ウィリアムズ(『オールド・ドッグ』、『ナイト ミュージアム2』など)
マンディ・ムーア(『塔の上のラプンツェル』、『アメリカン・ドリームズ』など)
ジョン・クラシンスキー(『ジャーヘッド』、『ドリームガールズ』など)

うーん、なかなかのクソジジィですね。

軽快痛快爆笑コメディ!とまでは行きませんがなかなか楽しい映画です。
これからいざ結婚というカップルが結婚式を取り仕切る牧師に振り回される
内容のコメディ映画です。

二人の結婚式を取り仕切る条件として様々なレッスンを出してくるフランク牧師。
時に過激で時に下品、その上盗聴などの犯罪ラインな嫌がらせまで繰り出してきます。
この曲者の牧師と彼に何とか対抗しようとする冴えない新郎ベンとの攻防戦を
楽しむ映画ですね。

ダンスレッスンや誓いの言葉の作成、そして性行為の禁止など、様々な
要求にしぶしぶ対応していくベン。対照的にサディーはノリノリです。
子供ができた時の為のレッスンでは、赤ん坊の人形と行動を共にするシーンもあります。
この人形、異様にリアルに泣きますし鼻水や便まで吹き出す始末。
そのあまりの不気味な光景に多くの人が思わず笑ってしまうことでしょう。

イマイチ根性が薄そうなだけど純朴な主人公が結婚に向けて四苦八苦する
姿を見ていると、かの名作「ミート・ザ・ペアレンツ」を思い出しますね。
笑える反面、主人公を襲う数々の出来事になんだかかわいそうにもなってきます。
ミート・ザ・ペアレンツの主人公は運の悪さも目立ちましたが、今作の
ベンはなんだか煮え切らないふらふらした感じなのであまり感情移入
しなくてすみました(笑)

いじめとも受け取れる牧師からの要求にプッツンした主人公が復讐に
乗り出し、余計にドタバタするところはなんだかナンセンスですが、
そこに突っ込むとコメディ映画としての本質を否定してしまうことに
なるのでやめておきましょう。

また、「結婚もののコメディ映画」自体、行き着く先は決まっているようなもの。
そこまでの過程をどれだけ無茶苦茶にしてくれるかが大切です。

しかしながら近年。ハングオーバーのような爆発力のある作品も公開
されていますし今更になってこの作品を見たところでどうしても薄味に
感じてしまうという人は多いでしょうね。

ロビン・ウィリアムズもパワー不足な感が否めませんがあの独特の
表情を楽しむにはいい作品だと思いますよ。
脇役さんたちも面白いし私は十分楽しめました。



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