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最強ゾンビ・ハンター [DVD] (2014/08/02) マーティン・コッピング、ダニー・トレホ 他 |
★★★☆☆
謎の新型ドラッグ流行で、人類の大半が人肉を求める生きる屍と化した!
荒廃したこの世界で、愛車のカマロをぶっ飛ばしゾンビどもを殺りまくるひとりの男がいた。
その男は“ハンター”と自らを名乗る、最強のゾンビ・ハンター。
ハンターは、イエズス神父率いる6人の生き残りパーティーに出会い、ゾンビのいない楽園の存在を知る。
しかし大量のゾンビ、進化したゾンビ、狂気のチェーンソー男が容赦なく襲い来る! ! !
ダニー・トレホ出演のゾンビ映画です。
彼は以前にもゾンビ系の映画に出ていたはずですね。
おっさんダニーの大活躍に期待していたんですが残念ながら主役ではなかったようです。
さて、冒頭、新型ドラッグの副作用だか突然変異だかよくわかりませんが
ドラッグの影響で人類が凶暴化し、イーターと呼ばれるモンスターへと変貌
してしまうところから始まります。
上記をはじめによくある設定のオンパレードなので細かい描写は正直捨ててしまっています。
背景設定などはどうでもいいと言わんばかりの強引さはラストまで
しっかり続きますのでそこのところは最初から認識しておくと楽ですね。
考えるだけ無駄が多いので何も考えず眼に入るものを楽しみましょう。
主人公ハンターを演じるのはマーティン・コッピング。と、いっても全く知らない人でした。
暗い過去を背負った寡黙な男ですが冷静で腕が立つタフガイです。
これももう飽きがきて冬が来るほどによくある設定ですよね。
イーターで溢れる世界を一人生きてきた彼は何者かによって突如どこかに
連れ去られてしまいます。
連れて来られた場所はなんだかワケありっぽい個性的な生存者が集まる
小さなコロニー。大したストーリー性もなくここで共同の生活を開始します。
その後も脅威を増し続けるイーターとの戦いの日々。
ゾンビのいない楽園をめざして旅立つ彼らの脱出劇やいかに。。
と、いう感じ。
全体的に伏線の回収などはなく、本来個性的であるはずのキャラクターも
もったいないほどのチリざまです。
謎の屈強な神父イエズスを演じるダニー・トレホも諸事情あってか登場する
尺も短いです。ダニーファンからしたらちょっと物足りないでしょうね。
クール風、ビッチ風、バカ風、真面目風など必要なキャラをそろえてはいますが
特にそれらが面白く交わるわけでもなく、どれも不完全燃焼といったところ
おそらく作り手はグロ描写や敵モンスターに力を入れているのではないでしょうか。
今作はゾンビだけではなく、某超人気ゾンビゲームに出てきそうなチェーンソーキャラなど
変わった造形のモンスターが登場してくるのです。
「お前完全にタイラントやんけ」と言いたくなるほどそっくりのキャラもおられました。
なんなら荒いCGといい攻撃モーションと言いそのまんまとも感じました。
と、中身の空っぽさの反面、ロケーションや小道具、演出にはそこそこ気を使って
いる本作ですので飲みながら暇つぶしに見るには調度よいかと思います。