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オープン・グレイヴ-感染-[Blu-ray] (2014/11/05) シャールト・コプリー、ジョシー・ホー 他 |
★★★☆☆
男(シャールト・コプリー)は死体が山積みの穴の中で目覚めるが、記憶を消失し
自分の名前も覚えていなかった。彼はアジア系女性(ジョシー・ホー)が投げてくれた
ロープのおかげで命拾いするものの、目の前にはただ森があるのみ。
ようやく彼が明かりのついた家を見つけると、中には先ほどのアジア人女性と男性3人、
女性1人がいた。
物語の壮大さは最後にやってくる。
死体の山で激痛の中目が覚めた主人公は謎の人影に救われる。
ここがどこなのか、そして自分が誰かもわからない主人公は、その人物を
追ってさまよい、ある一軒家を見つける。
そこで出会ったのは自分を救ってくれたアジア人女性とその仲間数人。
疑心暗鬼が渦巻く中、誰もが同じ境遇である彼らは協力し合い、
事態の解決を探していく。
時折現れる感染者。
そこらかしこに出てくる死体や、人間としての理性を失ってしまった狂人たちの
存在により、この世界が普通ではないことには容易に気が付きます。
が、誰もが記憶をほとんど持たない役柄なため、常に行き当たりばったりで
精神的にも不安定この上ない。
物語上、少しずつヒントが登場していくところは面白い。
多くのヒントに主人公が絡んでいることもあり、今回の事態を招いているのは
彼なのではないかという疑いを一気に受け、自分自身にも畏怖を抱く主人公。
こういう謎解き要素が多いと楽しいですね。
作中に登場する「18日」という謎の文字が示す結末というのも素敵な素材でした。
注意点
同じようなロケーションが続く点、派手に狂人達とアクションを繰り広げることはない点、
人物同士の同じような会話や揉め事が多い点、これらにより、絵的な緩急は少ない作品です。
なので、派手さやユーモアのあるゾンビ(狂人)系映画を見たい人にはちょっと不向き。
静かでも謎解きや終末的な世界観を楽しみたい方には向いた作品となります。
★★★ネタバレ超絶注意★★★
ラスト周辺、例の18日を迎えた彼ら。
空からの轟音とともに現れたのは軍服と防護マスクに身を包んだ兵士たち。
救助きたー!かと思いきや…やっぱり謎の病原体の感染者達を「処理」する
ための殲滅チームでした。
同時に以下のことがわかりました。
・主人公は人類を危機に陥れた病原体の研究者。
・会話も筆談もできないアジア人女性は人類で唯一の抗体保持者。
・研究もいざ大詰めというときにおこった事故のため、皆が自身を守るため、
薬品を自分たちに投与する。この薬品の副作用により皆が記憶を失い、
後に復活、再度集結することになった。(互いが誰かはわからずに。。)
物語のラスト、殲滅チームに追い込まれた主人公は再度仮死状態になる
薬を自身に投与、せっかく戻った記憶も再度リセットされることに。
蘇った彼は自分がわからない、が、腕には「彼女を守れ」の文字が。
再びアジア人女性によって救われた彼が目にするのはおびただしい数の
死体死体死体死体死体死体。。。
彼らや人類に明るい未来はやってくるのだろうか…で終幕。
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最近ゾンビ、ゾンビしている映画少なく物足りなさを感じています(*_*)しかしこういったウイルス感染を題材にした映画もストーリーが確立していると問題なく楽しめます(^^)笑 ドーンオブザ…くらい景気の良い作品が待ち遠しいです。