![]() |
エスケイプ・フロム・リビングデッド [DVD] (2008/10/29) ステファン・ホーパー |
★★☆☆☆
斬新な撮影手法で魅せるゾンビホラー。イギリスで謎のウィルスが蔓延。
政府の対応が遅れ情報が錯綜する中、正確な状況を伝えようと4人の撮影
クルーが取材に臨む。しかし、村に辿り着いた彼らの前に現れたのは、
生ける屍となった住民たちだった。
久しぶりにゾンビだよ!
このブログ、意外とゾンビ物作品からの検索が多く、その手のファンの方に
お集まりいただくことも多くなっております。
『ゾンビ映画は観てないのですか?』『ゾンビを出せ』『お前がゾンビになるか?ん?』
などと大変暖かい言葉を頂くようになったので久々にしょうがなく楽しく観賞しました。
しかしまぁ生活パターンの変化に伴いホラーやスプラッター映画を見る頻度が激減しましたね。
そりゃそうですよ、これから良き家庭を築きあげていきたいという最中、
『おかえりなさい♪今日はご飯にする?お風呂にする?それともゾ・ン・ビ☆?』
そんな奴がいるわけがない、いや…案外いるかも知れないけれども…。
さて、謎のゾンビウイルスの発生からサバイバルまでを撮影者目線で描いた本作。
ちょっぴり御代の『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』を彷彿とさせる本作。
目線はほぼデジタルカメラ映像でブレブレですので好みがわかれるかも知れません。
序盤はかなりの緊張感、臨場感が伝わって来ました。
ウィルスが蔓延したことによる状況の変化や撮影チームの混乱など、
なかなか面白い映像になっていたので結構ドキがムネムネします。
ただ本作、全部で幾つかのパートに視点が別れており、非常に見難い。
この環境を生き残っている幾つかの生存者グループを切り替える内容なので
ストーリーに一貫性はなく、それぞれの置かれている状況をそのまま見るほかない。
ドキュメント風の映像でもないのでイマイチ意図が伝わってこないのが残念なところ。
あと派手な映像もドンパチシーンもなく、ゾンビも比較的おとなしいので
途中で何度か眠たくなることもあるかも知れませんね。
しかしながらそれぞれのシーンの役者や緊張感はそれなりにレベルが高く、
その辺に転がっている駄作映画として切り捨てるのは勿体無いです。
混乱や恐怖、そしてこの状況の中狂気と本能をむき出しにするキャラクターなど、
楽しむべきポイントはあるのでファンは一度挑戦してみてもよろしいかと。
コメントを書く