SVZ ストリッパーvs.ゾンビ

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SVZ ストリッパーvs.ゾンビ [DVD] SVZ ストリッパーvs.ゾンビ [DVD]
(2008/09/26)
クリス・ロッツ

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★★★☆☆

癌の特効薬の実験中、偶然生み出された薬品がドラックと勘違いしたある男に
持ち出され、それを服用した売春婦の身体に異変が起こり、ゾンビ化してしまう。
その場に居合わせたストリッパーや売春婦、ポン引きらは、命からがらストリップ
クラブの建物へと逃げこむ。
尚も犠牲者を出し増え続けるゾンビから逃れることは出来るのか。

この作品もオススメとしてご紹介頂いた一本です。
ゾンビ映画なのでもちろん目にはついていたのですが、やっぱりハズレを
引くのって恐いじゃないですか。ショックじゃないですか。
それを楽しむ時もあるんですが余りにもハズレの香りが漂うパッケージは
敬遠してしまうんです。これではゾンビ映画愛好家を語れません。

ですが進められれば観ますよ。据え膳食わぬは男の恥。違うか。
ということでドキをムネムネさせながら再生ポチコ。

あらやだ良作。

評判の良い本家『ソンビ・ストリッパーズ』の威をかる駄作かと思いきや、
普通に楽しめるなかなか見やすい作品でございました。

ただ、ストリップ小屋という舞台とストリッパーという設定をしつこく生かした
本家とは一線を画す、非常にライトなゾンビ映画に仕上がっています。

どうやら今作に出演しているのは日本でいうセクシーアイドルやグラビアアイドル
達らしいです。その割にお色気もそこまで多くは無かったですね。

確かに、底意地の悪いポン引きの存在や、売春婦とストリッパーたちの確執など、
なんだか面白い設定はあったのですが、特に活かされることなくまったりと物語が
展開していきます。
この辺、一応登場人物のキャラ付けがされているところは良いですね、人数が多い
割にムダなキャラクターがいないので親切設計です。

そして、ゾンビに抵抗するシーンはそれなりのものです。
刃物や銃器、チェーンソーなどを駆使したバトルシーンは結構頑張っています。
この辺の描写に必要なのはリアルさではなく『派手さ』や『頑張った感』だと
私は思っています。例えば、ぶっ飛んだ首がリアルかどうかではなく、その
ぶっ飛ばし方が重要なんですよと。

『だから何?』と言われれば『あ、いや、サーセンフヒヒww』と言うしかないけど。

まぁとにかくこの作品はそのパッケージから見て取れるイメージよりは
遥かに頑張っていますし楽しめる映画だと思います。
極限環境で生まれた愛情が無慈悲に刈り取られるところや、主人公クラスの
キャラクターに与えられた悲しい役割など、哀愁もある作品です。

もっと笑いやおふざけに走っても良いと思ったけどこれはこれであり。
ファンには『ソンビ・ストリッパーズ』と併せてお勧め致します。

エンドロールの途中に小ネタが用意されているので忘れずにどぞ。



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