アラフォー女子のベイビー・プラン

アラフォー女子のベイビー・プラン
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アラフォー女子のベイビー・プラン [DVD] アラフォー女子のベイビー・プラン [DVD]
(2011/12/02)
ジェニファー・アニストン、ジェイソン・ベイトマン 他

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★★★☆☆

NYで仕事に没頭してきたアラフォー独身女性のキャシ―。ある日、彼女は
自分の“子どもを産む”ことを決意する。男友達で親友のウォーリーは大反対だが、
計画は進んでしまう。そんなウォーリーは彼女のパーティーでヤケになって酔っぱらい
ドナーの精子をうっかりこぼし、自分のものと交換してしまう。それから7年。
子どものために田舎へ戻っていたキャシ―は、再びNYへ帰ってくる。あの夜の記憶が
まったくないウォーリーは、キャシ―の息子に、自分との共通点を見つけるが…。

ジェニファー・アニストン(『バウンティー・ハンター』、『忘れた恋のはじめかた』など)
ジェイソン・ベイトマン(『消されたヘッドライン』、『ハンコック』など)
パトリック・ウィルソン(『特攻野郎Aチーム 』、『パッセンジャーズ』など)
ブライス・ロビンソン(『バレンタインデー』、『フォー・クリスマス』など)
などが出演。

アラフォー女子の~なんて邦題ですがどちらかというと男性目線での
ストーリーになっています。ですので、コミカルでちょっと哀愁も漂います。

主人公ウォーリーは理屈っぽくなんだか情熱にかける男性。
そんな彼が長い友人関係にあるのがキャリアもあり、自立した女性キャシー。
ある日キャシーが出産、しかも人工授精による出産に目覚めてしまう。

将来のビジョンは持ちつつもやや暴走気味なキャシーを心配し、なんとか出産を
考えなおすように薦めますが話は着々と進んでいきます。

そしてある日ウォーリーが招待されたのはキャシーの”妊娠パーティー”。
あまり馴染みの無い響きですが、どうやらドナーから精子を提供される日に、
ドナーや友人たちを交えて大騒ぎする日らしいです。馬鹿ですかと。

人工授精に反対し続けていたウォーリーはパーティ中もヤケ酒で泥酔状態。
その時彼がトイレで見つけたのはドナーが”抽出”したばかりの新鮮な”種”。
はずみで洗面所に”種”を流してしまった彼がとった行動は、なんと”種”の
交換だったのです。アホですかと。

その後、記憶をなくしたままキャシーの妊娠報告を受け、子育てのために
田舎へ引っ越していった彼女とは離れ離れに。

そして7年後、再びニューヨークへ帰ってきたキャシーとその息子セバスチャン。
セバスチャンは可愛らしい反面なんだか憂鬱で理屈っぽく覇気に欠ける少年に
育っており、誰かさんそっくりに成長しておりました。

果たしてウォーリーはセバスチャンが自分の息子だと気づくことができるのか。
そしてキャシーやセバスチャンとの行く末は…?

ここまでの展開も面白いですが、後半も失速しないように頑張っています。

この時自分の妻と離婚してしまっている本来の”種”のドナー・ローランドが、
キャシーとなんだか良い感じになっていきながらも、彼が自分の子供と信じている
セバスチャンとの折り合いがなかなか咬み合わなかったりするのも切なくて楽しいですね。

この時、だんだんとセバスチャンを意識し始め、過去の記憶を遡ろうとする
ウォーリーも笑わせてくれます。
この辺はチョイ役ながらウォーリーの助言者として登場するジェフ・ゴールドブラム
がなかなかいい味を出しています。最近本当コメディでの配役が多いですよね。

なかなかハラハラさせるシーンも多いんですが、ラストすっきりと明るい
終わりかたをしてくれました。
持ち前の爽やかで甘いマスクを持つパトリック・ウィルソンが演じた、男前で
純粋なローランドは、今回物語に大きく振り回されてしまった一人ですが
彼の幸せも願いたいところです。

しかし、今作に一番迷惑を被ったのは実在のキャスター、ダイアン・ソイヤーさん
かもしれませんね。どういう役どころなのかはここではなかなか書けませんけど…。



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