ヒューゴの不思議な発明

ヒューゴの不思議な発明
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ヒューゴの不思議な発明 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray] ヒューゴの不思議な発明 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
(2012/08/24)
エイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツ 他

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★★★★☆

ひとりぼっちの少年ヒューゴは、時計のネジを巻きながらモンパルナス駅に
隠れ住んでいた。彼は駅の中の玩具店で玩具を盗もうとし、店主のジョルジュに
見つかってしまう。ジョルジュは、ヒューゴのポケットの中にあった手帳を見つけ
取り上げた。父の遺品であるその手帳には、父が見つけてきた不思議な機械人形の
修理法についての研究結果が書かれていた!手帳を取り返すため、ヒューゴは
ジョルジュの養女・イザベルに協力を頼む。

エイサ・バターフィールド(『ウルフマン』、『縞模様のパジャマの少年』など)
クロエ・グレース・モレッツ(『キリング・フィールズ 失踪地帯』、『モールス』など)
ベン・キングスレー(『プリンス・オブ・ペルシャ』、『シャッター アイランド』など)
他、サシャ・バロン・コーエン、レイ・ウィンストン、エミリー・モーティマー、
クリストファー・リー、ジュード・ロウ などなど

あれ?ヒューゴ何も発明してないゲフンゲフン。

いやぁ面白い。というか素敵な気分になる映画でした。
でもでも意外と周りの評価は低い、眠い映画だと言われることも多いですね。
どうも話を聞いてみると予告編や前情報のせいな気がしてきました。

スパイダーウィックの謎だとかパンズ・ラビリンスみたいなイメージを
抱えたままこの作品に向かうと随分期待がから回ってしまうようです。
なんでも機械的なギミックやジュード・ロウを全面に出したSF作品の
イメージを持ってしまっていたとか?
私は前情報とか予告とかほとんど記憶に無く、暇な時間にほぼ無意識な
レンタルをしたのが逆に幸いだった様子。

私としては映像も美しいですしキャラクターも魅力的、なおかつクロエちゃん
がしっかりと活躍しているとなっちゃあ★も増えるというもの。
また、まだ映画というものが人々の「夢」「希望」であった時代を描いた箇所も
多く、心に来るものが多かったのも重要なポイントです。

キャラクターはそれぞれのピックアップが少ないながらも、表情やセリフで
その人となりが伺えるようにしてあるのがなんとも良い感じ。
特にサシャ・バロン・コーエンが演じた駅の公安役については、不器用さや
無機質な表情に隠れた信念がヒューゴとの接触によって顕になるとこは良かったね。

主人公自体、言ってしまえば結構ぱっとしない感じ。
いろんな発明で見ている人を驚かせるかとおもいきや彼自身発明の才はない。
やっているのは親父の遺した機械人形の修復作業ぐらい。

では、彼が発明したのは何か?
それはきっと自分自身の成長であったり彼を取り巻くストーリーそのもの
だったんでしょうね。
この映画で最も重要な人物、ジョルジュ・メリエスが過去に捨て去っていた”夢”と
自分自身を再び取り戻すことができたのも主人公の探究心や信念によるもの。

このジョルジュ・メリエスという人物は実は実在の人。
主人公ヒューゴとの絡み以外は結構設定の通りというところは本当に驚きです。
作中にも登場した「月世界旅行」は現在では著作権フリーなのでyoutubeなどで
簡単に視聴することができます。

ラストは結局のところハッピーエンドで、誰も悪い奴はいなかったという王道的な
終わらせ方ではありますが、それ自体になんだか夢があるので許せちゃいます。
私自身「はぁ、えぇ話やな~~~」と素直に感動しておりました。

力を抜いて、ちょっぴり素敵な気分になりたい時におすすめですね。



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