白雪姫と鏡の女王

白雪姫と鏡の女王
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白雪姫と鏡の女王 コレクターズ・エディション [Blu-ray] 白雪姫と鏡の女王 コレクターズ・エディション [Blu-ray]
(2013/03/02)
ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ 他

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★★★☆☆

国王の死後、白雪姫の継母は、娘を部屋に閉じ込めて世間知らずに育て、自ら
「おとぎの国」の女王となって、贅沢三昧の暮らしをしていた。おかげで国の財政は
破綻し、国民は食べるものもない。外出を禁じられた白雪姫は、姿も心も美しい娘に
成長したが、世間を知らない箱入り娘になっていた。ある日、女王の目を盗んで城の外に
出てみると、そこにいたのは飢えに苦むたくさんの人々。「国民を救わなくては」。
白雪姫は立ち上がった。

ジュリア・ロバーツ(『バレンタインデー』、『デュプリシティ』など)
リリー・コリンズ(『プリースト』、『しあわせの隠れ場所』など)
アーミー・ハマー(『J・エドガー』、『ソーシャル・ネットワーク』など)
ネイサン・レイン(『くるみ割り人形』、『プロデューサーズ』など)
ショーン・ビーン(『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』、『フライトプラン』など)

愉快なファンタジー映画。

それにしてもあれですね。白雪姫役のリリー・コリンズ。可愛すぎです。
かなり日本人好みなお顔立ちです。「スノーホワイト」のクリステン・スチュワート
よりかなり私好み。一気にファンになります。

映画冒頭はなんだこの眉毛子ちゃんは。イッテQのイモトちゃんか?
とも思ったんですが物語が進むに連れて彼女の魅力に引き込まれます。

残念ながら殺陣のシーンはスピード感がなく迫力がなかったんですが、
あのへんはスタントや制作陣がカバーするところだと思います。

一方のもう一人の主役、ジュリア・ロバーツ演じる女王ですが、邪悪ながら
ユーモアと人間臭さのあるキャラクターでしたね。
邪悪と言うよりは常に自己中心的で自分がいちばん。利己的でありながら
モノの好き嫌いははっきりしている反面不器用な点も多い不思議キャラです。

アーミー・ハマーの体を張った王子役はなかなかでした。
あまり知らない俳優さんなのですが案外お仕事が増えるかもしれませんね。

その他、ネイサン・レインの召使役はバッチリ。
この映画の殆どの笑いどころは彼が担当していたのかもしれません。
そのままディズニーアニメに出てきそうな風体やキャラクターは抜群でした。

衣装や各キャラクターの濃さの反面、物語は意外にあっさりした感じですね。
悪く言えば可もなく不可もない浮き沈みの少ない物語ですが、コミカルよりの
ファンタジー映画として楽しむには絶妙な緩さもあり、幅広い人に素直に楽しんで
もらうには良い作品だったのではないでしょうか。

鏡の中の世界観や、女王の分身でもある魔法の鏡について特に言及がないので、
語られる以外の世界観や物語設定についても詳しくしりたいなと思いました。
特に鏡の中については独特な演出と映像だったので通り過ぎるだけになって
しまったのはやや残念。

ネタバレになってしまうのですが、国王をああいった形で残し再登場させた
部分については本当にラストシーンのためだけというところなのでしょう。
個人的には「いつか国王復活して出てくるんだろうな~」とは思っていた中、
大好きなショーン・ビーンの姿で復活した時はやられたなと感じました。

故・石岡瑛子さんが担当した衣装についてはみなさん言及するところ
かも知れませんが、男性よりかは女性の受けが良いかと思います。
私自身衣装そのものやデザインに関してものが言えるようなセンスを
持っていないのですがこの映画ではやっぱり気になってしまいますよね。
「人生と全身全霊を掛けた着せ替え遊び」という印象です。

現代リメイクの童話作品にありがりちな残酷さやグロテスクさはないので
いろんな方におすすめしたい作品です。
付き合いたてのカップルにはいいかもしれませんよ。



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