ビバリーヒルズ・チワワ

ビバリーヒルズ・チワワ
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ビバリーヒルズ・チワワ [Blu-ray] ビバリーヒルズ・チワワ [Blu-ray]
(2010/12/22)
パイパー・ペラーボ、ジェイミー・リー・カーティス 他

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★★★☆☆

化粧品会社オーナーのヴィヴに溺愛されるクロエは、ビバリーヒルズの豪邸で
贅沢三昧のセレブライフを送る真っ白なチワワ。当然ながら高慢でわがままな性格だ。
ある日、急な出張が決まったヴィヴはクロエの世話を姪のレイチェルに託す。ところが、
レイチェルのメキシコ旅行に連れて行かれたクロエは異国の地で迷子なり、闘犬場に
拉致されてしまう。危機一髪のところを元・警察犬のデルガドに助けられるのだが…。

人物役のパイパー・ペラーボ、ジェイミー・リー・カーティスの他、
声優としてドリュー・バリモア、アンディ・ガルシア、レスリー・マンなどが
登場してくる動物冒険譚です。

たまにはゆるゆる映画もいいじゃない。
とは思うものの最近あまりにゆるゆる作品ばかりですね。
この作品はまさにゆるゆるを地で行くスーパーライトな作品です。

一部の主要人物以外はすべてワンちゃんで構成されています。
各ワンちゃんは色合い豊かでいぬ好きはニンマリしてしまうでしょうね。
きちんと声が当てられているのでキャラもしっかり分けられ、物語を
簡潔にしてくれています。

退屈、と呼ばれることが多い作品のようです。
前半は確かにちょっとホンワカすぎるので退屈になるかもしれませんね。
しかし、ジャケットや予告編か緊迫サスペンスや迫力アクションを想像する
人は居ないでしょう。居たとしたら…ちょっとその人色々心配が必要ですね。
完全にワンちゃんを見てホンワカする映画なのでその辺は理解して観ましょう。

冒頭や前半は確かに緩急が少なく、ゆるい雰囲気で話が進みますが、
中盤以降はそれなりに楽しめる展開だったかと思います。

知らない土地で迷子になるワンちゃんなんて犬好きからすればやっぱり
切なくなるシーンですが、声が当てられているのでその辺は心配ないです。
日本だと大抵犬が喋ることもなく、淡々と切ない表情が映し出されますもんね。

その点この作品は、コミカル担当のイグアナとネズミのでこぼこコンビなどを
はじめとして、観ている人をふわふわさせるキャラクターが豊富に用意されて
いるので『動物系の映画を見ると涙腺が緩む』なんて人でも安心ですよ。

上流階級育ちのお嬢様チワワと元警察犬のニヒルなシェパード。
どこまでも執拗にヒロインを追う貪欲で凶暴なドーベルマン。
バカっぽいけど純朴な雑種チワワ。
荒野の一角で王国を作っている小型犬たち、などなど、ディズニーアニメに
負けないくらいのキャラと表現力がこの作品にはあるのです。

過度な期待をする方や、犬好きって言うけど結局自分のワンちゃんが
好きなだけ、という人にはちょっと向かないかもしれません。
大抵の犬好きはきっと悪役のワンちゃんでもニンマリできるはず。

また、やっぱり動物は大事にしなきゃ!とも思わせてくれる作品なので
子供たちにも見せてあげたくなる映画でしたね。

ちなみに私はチワワが超苦手です。
マジで。



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