サイレントヒル・リベレーション

サイレントヒル・リベレーション
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サイレントヒル:リベレーション [Blu-ray] サイレントヒル:リベレーション [Blu-ray]
(2013/12/03)
アデレイド・クレメンス、キット・ハリントン 他

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★★★☆☆

18歳の誕生日を迎える少女ヘザーは『サイレントヒル』と言う街の悪夢に悩まされながら、
父親ハリーと共に各地を転々とし逃げるような生活を続けてきた。 新しい学校への初登校の日、
ヘザーは探偵を名乗る男ダグラスから「教団に居場所を教えてしまった。逃げろ。」と警告を受ける。
直後にダグラスは殺され、ハリーも「サイレントヒルに来い」との血文字を残し行方不明となる。
ヘザーはハリーを助ける為、同じく転校生の少年ヴィンセントと共に呪われた街サイレントヒルへ
向かうのだった。

アデレイト・クレメンス(『X-MEN ZERO』、『華麗なるギャツビー』など)
ショーン・ビーン(『白雪姫と鏡の女王』、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』など)
キャリー=アン・モス(『マトリックスシリーズ』、『ディスタービア』)
ラダ・ミッチェル(『エンド・オブ・ホワイトハウス』、『クレイジーズ』)

前作サイレントヒルから6年もの月日が流れましたがついに
新作続編が出たっちゅーところですね。
ファンの多いゲームが原作なだけにどうしてもハードルが高く、
厳しい批評は仕方のない現象と言えます。

内容としては前作で義母に助けられたシャロン(ヘザー)が、教団にさらわれた
義父や前作から行方不明の義母、そしてなにより自身の救済を求めてサイレントヒル
に乗り込んでいくことに。

とはいえここまでのところへの演出というかダレ場が多く、少々退屈気味。
しかしながら結構親切にお話をしてくれているので、前作の記憶が薄い人や
サイレントヒルの世界観が頭から離れてしまっている人には調度良いのかも。

物語としてはやや薄味。
ゲームそのままというわけにはもちろんいかないのですが、ホラー映画としての
お約束を多く盛り込んでしまったり、これまた薄い感じの人物相関図を作って
しまうものだから全体的に茶番劇な作りになってしまっています。

後半になるにつれてご都合主義というか「ちょっと言っていることがわからないです」
状態になってしまうので注意。

しかし、ロケーション、音楽、クリーチャーの動きや造形などは非常にレベルが
高く、見ていて感嘆するシーンも幾つかありました。
それだけに脚本が薄味なのはもったいないところ。

やっぱりこう「バイオハザードシリーズ」にも求められるように、同じ世界観は
維持しながらも、全く違う目線でしっかりと作りこんでほしいというのが本音。
原作を妙になぞりながら無理くりな映画を作ってしまっても誰も得しません。

ラストシーン後についても余韻はなく、「さーて次の映画次の映画」という感じでした。
もしかして続編が無いわけでなないのかも?うーん。



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