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悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲 [Blu-ray] (2013/11/02) アレクサンドラ・ダダリオ、ダン・イェーガー 他 |
★★★☆☆
世界が震えた惨劇「テキサス・チェーンソー大虐殺」の衝撃的なラストから1時間後、
狂気に満ちたソーヤー一家は村人たちにより惨殺される。20年後、ヘザー・ミラーの
元に一通の手紙が届く。手紙には財産を相続するよう書いてあった。覚えのないヘザーは
両親を問いただすと本当の娘でないことを打ち明けられる。失意に飲まれるヘザーだったが、
出生の秘密が隠されたテキサス州ニュートへと向かう決意をするが…。
あれ?最後保安官代理どこ行った?
っていうかこれどの年代の話なの!?
はい、ということで今作は初代悪魔のいけにえの続編的な位置づけの
映画として、3D仕様で制作されています。
まず、シリーズ中の最高傑作である初代のラストからの話となるのですが、
2作目、3作目の内容とはかけ離れた感じになるのでここらは無視しましょう。
何故かワンサカいる殺人ファミリーソーヤー一家が、彼らを憎む近隣のハンター
たちにより惨殺され、当のレザーフェイスも火災の中行方不明に。
そこで、ソーヤー一家の女が抱えていた赤ん坊を、ハンターの一人が
自分の娘として連れて帰ります。この時の赤ん坊が今作の主人公です。
そして20年後、自分が養子だとしった主人公ヘザーは、本来の親戚に
当たる祖母から財産相続のお知らせが届き、恋人や友人とともに一路テキサスへ。
途中ヒッチハイカーを乗せてたどり着いたのはなんとも立派な洋館。
しかし、その洋館のある一室にはレザー・フェイスが今も住み続けていたのです。
ほんでゴタゴタあって、実は泥棒だったヒッチハイカーから順番に
レザー・フェイスの襲撃を受ける一行。果たして生き残るのは…?
3D向け映画というだけあって趣向のあるシーンが多いですね。
でも派手でチープという感じではなく、スプラッター・ホラーとして
十分な程度の演出があったかと思います。
クライマックス辺りまでは純粋なスプラッターとして楽しむ映画なのですが、
クライマックス以降はなんだか別の映画になってしまいます。
******** 以下ネタバレ注意 *********
主人公が助けを求めて行動を共にしていた保安官代理カールは、
ソーヤー家の完全撲滅を目的とする復讐一家の一人ということもあり、
レザー・フェイスやソーヤー家の生き残りであるヘザーを殺害しようと
するんですね。
しかし、唯一の親族の絆が芽生えたレザー・フェイスとヘザーの反撃に
あえなく全滅してしまいます。しかも、それを目撃していた保安官は
「今回だけだぞ」と言わんばかりに彼らの犯行を見逃します。
そして、相続した洋館で共に暮らし始めるヘザー&レザー。なんだこれ?
その後エンド・クレジット後に金に汚い養父と養母が訪ねてきたところを…。
いやぁ後半はなんだか盛り上がりましたね。
もはや最強のスタンドを手に入れたヘザー。彼女のその後の人生も気にかかります。
しかし気にかかるのは時代考証ですね。
一作目は70年代、しかしその20年後であるはずの映画の年代は2012年のお話となっています。
とんでもない足し算なのですが「気にすんなよイエロー・モンキー!HAHAHA!」と
聞こえてきそうなので無視しました。っていうかそのほうが楽しく観れます。
あと保安官代理が最後どこに行ったのかも気になります…私が見逃したのでしょうか?
総称として、ガッツリ真面目に作った正統な続編ではないのでしょうが、
レザー・フェイスが出てくるちょっと別の映画として楽しめれば吉かと思います。
当然ながらグロや痛いシーンは多めなので気をつけて観ましょうね。
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