ハンガー・ゲーム

ハンガー・ゲーム
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ハンガー・ゲーム (2枚組)初回限定仕様: スペシャル・アウターケース付き [Blu-ray] ハンガー・ゲーム (2枚組)初回限定仕様: スペシャル・アウターケース付き [Blu-ray]
(2013/01/16)
ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン 他

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★★★☆☆

文明が崩壊した近未来アメリカを舞台に、殺し合いのゲームに参加させられた
16歳の少女の活躍を描く。わずかな富裕層だけが住むことができる都市キャピトルでは、
冷酷な支配者たちが、かつて自分たちに反旗を翻した12の地区から代表者を選び、
殺し合いのゲームを強制させていた。ゲームの模様はTV中継され、最後まで生き延びた
1人には巨額の賞金が与えられる。ゲームに参加することになった第12地区居住者の少女
カットニスは、同じ地区から選ばれた少年ピータとともに戦いに挑む。

ジェニファー・ローレンス(『X-MEN:1st・GENERATION』、『世界にひとつのプレイブック』など)
ジョシュ・ハッチャーソン(『センター・オブ・ジ・アース2』、『ダレン・シャン』など)
リアム・ヘムズワース(『エクスペンダブルズ2』、『ノウイング』など)
ウディ・ハレルソン(『2012』、『ゾンビランド』など)
ドナルド・サザーランド(『モンスター上司』、『メカニック』など)
スタンリー・トゥッチ(『キャプテン・アメリカ』、『ジャックと天空の巨人』など)

その他「エスター」のイザベル・ファーマン。「ウィッチマウンテン」の
アレクサンダー・ルドウィグなどなど豪華な脇役さんも多い。

アメリカ版バトルロワイヤル。的な。

簡単に言うとこの映画の中では富裕層と貧民層がガッツリわかれて貧民層は
富裕層からの圧倒的な支配を受けているんですね。
過去、体制への革命を起こそうと12の貧民地区が立ち上がりますが長い戦争を
経て革命は失敗に終わります。

「も~、貧民どものくせに!激おこぷんぷん丸だょ!!」

という事で、反乱を起こした12の地区から毎年若者を男女一組ずつ選び、殺し合い
をさせるという見せしめのゲームを行うようになります。
とはいえ、優勝者(最後の生存者)がでた地区には莫大な恩賞が与えられるんですね。
超絶な飴と鞭、飴と鞭なのであります。

回数を経て、この「ハンガー・ゲーム」は国民的な催し事となり、開催の裏では
とにかくこの祭りを盛り上げようとするスタッフや、資金を投じるスポンサーなど
が溢れて大盛り上がり。
なんと強制参加させられているはずの地区の中には、この日のための殺し屋養成学校
みたいなものを抱えるとんでもな地区もあります。その気合でもう一回反乱を…ゴホンゴホン。

と、いうことで。

ハンガー・ゲーム開催までの煽りや人間ドラマ、意外な場所で展開される
人間同士の交流模様が楽しい作品でした。

特に、敵であるはずの富裕層側の人間と主人公らの間に生まれる不思議な
関係性にはどっちつかずのフワフワした気分にさせられます。
この辺りは続編で明かされていくのではないでしょうか。

っていうか全体的にもふわふわしすぎな映画ですね。

まず豪華なキャストにもかかわらず総じてキャラが立っていない。
要らない描写やどうでもいい伏線が目立ち、細かな設定は生かされていない
行き当たりばったりな内容にも感じます。

原作ファンは納得の出来なのでしょうか?

生存者はただ一人、誰が敵か、いつ殺されるかも分からない絶望的な状況での
緊迫感や疑心暗鬼、といったものもほぼありません。緊張感が無さすぎですね。

「この敵はやばそうだ」という演出も中途半端ですし運営者側からの謎の
妨害演出についても「?」なことが多くなっています。

これまた中途半端に進む恋愛模様にももやもやさせられますね。
本当続編ありきの作りになっているのでしょうか?

映像やCG、ロケーション、ヒロインの演技については文句はありません。
ただ内容には合わないほど長尺の映画なのでその点だけ考慮すれば
見て大損という映画ではないですね。

話題作ではあるので物見遊山的にドゾー。

あ、アクション映画カテゴリに入れていますがアクションの質は全然期待できないです。



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