三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
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(2012/04/20)
ローガン・ラーマン、オーランド・ブルーム 他

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★★★☆☆

ローガン・ラーマン(『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』、『GAMER』など)
マシュー・マクファディン(『ロビン・フッド』、『フロスト×ニクソン』など)
レイ・スティーヴンソン(『マイティ・ソー』、『ザ・ウォーカー』など)
ルーク・エヴァンス(『ブリッツ』、『ロビン・フッド』など)
オーランド・ブルーム(『パイレーツ~シリーズ』、『キングダム・オブ・ヘブン』など)
ミラ・ジョヴォヴィッチ(『ストーン』、『バイオハザードシリーズ』など)
クリストフ・ヴァルツ(『グリーン・ホーネット』、『イングロリアス・バスターズ』など)

まずは肩の力を抜こう。

今までなんども映像化されてきた『三銃士』。
もともとの原作自体がエンターテイメントなフィクションであり、史実を
織り交ぜた名作活劇なんですね。

今回はまさに活劇という部分をでっかくした感じ。
ありえない道具に大げさなキャラクター設定。その上ファイナルファンタジー
顔負けの飛空艇まで飛び出す始末。まさに子供だまし。

だが、そこがいい。ディ・モールト良いぞッ!

こちとら予告編の時点ですでに内容の厚さや濃厚なシリアス展開など期待
していない。歴史作品として観ようとしているものなど言語道断。
ぶっ飛んだエンタメ作品をこのキャストで観れるのならもうエニシングOKでしょ。
肩に力を入れて集中して観る必要はないのです。心は広くもちましょう。

とは言え、あの時代の英仏関係や史実はまさに映画並みのドラマティック
なので、ネットでちょびっとでも読んでおくと更に楽しめるかもしれません。
ほら、外国の人が『戦国自衛隊』観るときに戦国時代のこと知っておくと
いろいろ楽しみやすいでしょ。そんなかんじ。

さて、全体はお気楽設定なのですが、その分各キャラクターへのスポットが
十分とは言いがたいですね。
ローガン・ラーマン演じるダルタニャンはだいたいあんなものでいいとして、
三銃士、バッキンガム、リュシュリューのキャラが薄味だったのが少々残念。
特にクリストフ・ヴァルツは最近ライトな悪役が目立つのでそろそろ疲れそうな
濃厚な役を観てみたいものですね。

オーランド・ブルームはなんだかんだで楽しそうだったのであれで
良かったのかもしれません。
重要な役ミレディを演じたミラジョボさんですが、冒頭からクライマックス
まで十分に悪女役を魅せてくれます。多彩な表情もナイスです。
すっかりビッチな役が定着してしまいましたね。

三銃士らが薄味な分、サブキャラは豊富に登場しているのでファン以外でも
きっと楽しめるでしょう。

コミカル担当である三銃士の従者プランシェの他、馬鹿だけどなんだか純粋な
役どころとなったルイ13世や、気丈さとか弱さが入り混じるアンヌ王妃など、
この作品なりに楽しませようとしてくれています。

コンスタンスを演じたガブリエラ・ワイルド(23歳)はやたら可愛いので
今後が楽しみですわい。

その他、チャンバラや飛空艇によるド派手なアクション、作りこまれた衣装や
美しいセットなど、エンタメ作品として楽しめるポイントは多い作品です。
くれぐれも肩の力を抜いてお楽しみください。



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