インモータルズ -神々の戦い-

インモータルズ -神々の戦い-
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インモータルズ -神々の戦い- (デジタルコピー付) [Blu-ray] インモータルズ -神々の戦い- (デジタルコピー付) [Blu-ray]
(2012/04/13)
ヘンリー・カヴィル、ミッキー・ローク 他

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★★★☆☆

遥か昔、ゼウス率いるオリンポスの神々は、邪悪な神々・タイタン族をタルタロス山の
地底に閉じ込めた。そして時は過ぎ、地上は人間たちの国となった…。
ある時、イラクリオン国王のハイペリオンが、地上を支配するため、タイタン族を解放する
神の武器・エピロスの弓を探し始める。巫女・パイドラは、ゼウスが人類を守る救世主と
見定めた人間・テセウスと出会い、彼の運命を見抜いた。そしてテセウスは、ハイペリオン
との戦いに挑むことに…。

ヘンリー・ガヴィル(『スターダスト』、『モンテ・クリスト伯』など)
ミッキー・ローク(『エクスペンダブルズ』、『アイアンマン2』など)
スティーヴン・ドーフ(『パブリック・エネミーズ』、『ズーランダー』など)
フリーダ・ピント(『猿の惑星: 創世記』、『スラムドッグ・ミリオネア』など)
ルーク・エヴァンス(『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 』、『ブリッツ』など)

あくまで神話”風”の物語。

いやぁしかしあれですよね。ゼウスさんは自己中心的すぎるよね。
どの映画でもだいたい常にルールが自分流というかなんというか。
偉いのか人間臭いのかわからない、なんとも有難味のない神様なんです。

例に漏れず今作でも

「神は人間に手を貸すのはだめだよ、信仰してもらってるならこっちも信じなきゃ」

とか言いながら人間のふりしてちゃっかり主人公を鍛えちゃってるし。
実際に人間助けちゃったありがたい神様アレスを切れてぶっ殺しちゃうし。
アレスと一緒だった娘のアテナは許しちゃうし。おまえはジャイアンかと。

といっても今作は本当あくまで神話風ですからよしとしましょう。
主人公テセウスに至ってはその出生も行き着く場所も全く映画オリジナルです。
彼の相手役として登場したパイドラさんなんかも本来の設定であればそれはもう
不幸な女性ですからね。
画面上のパイドラさんはなんて言うかエロティックで良い感じでした(・∀・)

大まかな話の流れとしてはミッキー・ローク演じるハイペリオンという悪役が
「神なんか糞食らえだし!俺超絶不幸だし!」という勢いでオリンポス神の
脅威でもあるタイタン族を復活させようとします。

一方、生まれは貧しいけどめっぽう強いテセウスはハイペリオンの軍隊に
街や母親を奪われ、一度は失意のどん底になりますが神々や未来を見通す巫女
パイドラの後押しを受けてハイペリオンとの戦いに挑んでいくというもの。

内容としてはびっくりするぐらい薄っぺらいのですが、ファイティング・オペラ
的な楽しみ方として割り切って観賞するならばいくつか見所はあります。

一応神話世界の話を交えてあるのでビジュアルや設定はそれなりに派手ですし、
伝説の武器エピロスの弓も最後には空気になるもののなかなかの厨二設定です。

そして、なんといっても一番の見所は、クライマックスまで勿体つけてきた
神々の皆様の全力の戦い。
これもテセウスがドン臭くてタイタン族が復活しちゃったからしょうがなく
なんですよね。その割にやる気十分でしたけど。

で、ゼウスを始めとする神々の皆様の戦い方ですが、神通力やド派手なエフェクト
ではなく、なんと肉弾戦。肉弾戦なのであります。

ムチとかカマとかハンマーとかナイフなげ、これによりタイタン族の皆様はかなり
グログロしく肉塊になっていくのです。実に野蛮でございますな。

といっても流石に人間と同じレベルではなく、様々なアクション・エフェクトや
ストップモーションにより、とにかくケタ違いのスピードやパワーを見せてくれました。
観ている時はまぁまぁでしたがこうして文章にしてみると…なんとも地味ですね。

と、いうことでアクションシーンや神話”風”の映像以外は本当薄っぺらい映画です。
ラストシーンもなんだかやっつけという感じですし一体どうしたものかと。

「タイタンの戦い」と「300」を足したあとに水で随分薄めたような映画です。
見て損するものではないのですが満足感は低いでしょうね。



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