キャプテン・ウルフ

キャプテン・ウルフ
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キャプテン・ウルフ [Blu-ray] キャプテン・ウルフ [Blu-ray]
(2010/10/20)
ヴィン・ディーゼル、ローレン・グレアム 他

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★★★★☆

ショーン・ウルフはアメリカ海軍特殊部隊所属のエリート軍人。
彼に新しく与えられた任務は、暗殺された博士の家族を守ること。ここで、
彼は最強の敵と出会うことに。彼をかつてないほどの窮地に追い込んだのは、
“子守”という名の敵だった!! 博士の妻が家を留守にしているため、彼が
子守をしなければならない。16歳のゾーイから赤ちゃんのタイラーまで並んだ
5人の子供とペットのカモを相手に、てんてこ舞いのウルフは任務を遂行できるのか?

ヴィン・ディーゼル(『ワイルドスピードシリーズ』、『バビロンA.D.』など
主演で贈るドタバタアクション・コメディ。

冒頭、作戦任務を遂行するエリート軍人のショーン・ウルフ。
筋骨隆々かつ知性を感じさせるその風貌は見るからにエリートコマンドー。
核発射阻止プログラム”ゴースト”の開発者であるプラマー教授の救出作戦に
出向いた彼は、忠実に任務を遂行するもすんでの所で任務は失敗し、教授も
命を落としてしまう。

なんとか生還したウルフは、教授が生前”ゴースト”を保管したと思われるスイス
銀行へ夫人が出向いている間、家族を護衛するという任務につくことに。

しかし、これまで自由奔放に育ってきた彼らと、厳格な軍人であるウルフは
事あるごとに衝突し、まったく馬が合わない。
その上子守をしていたベビーシッターが逃亡したことで子守まで請け負うことに…。
果たして彼は無事に任務を遂行できるのか…!?

丁度良く爽やかで気持ちがいい。

ヴィン・ディーゼル主演ですがガチガチのアクションなどとは縁遠い作品です。
むしろそういう作品が目当てでこの作品を観た人はいないでしょうね。
中々に笑わせてくれる爽やかコメディです。

ヴィン演じるウルフが護衛するプラマー家の家族構成は思春期まっただ中の長女、
無愛想でひねくれた長男、お転婆な次女、そしてまだ幼い赤ん坊二人。
夜中に彼氏を連れ込もうとする長女ゾーイや、学校でもひねくれている長男セス
など、一見すると意地の悪そうな彼らだが、実は素直で家族思いな役柄なので
観ていて気分の悪いシーンはほぼ無いです。

主人公のウルフも家族のドタバタに翻弄されるわけでもなく、自分のペースを
崩さずに厳格に彼らとの強い絆を築いていくところがかっこいいですね。
そんな彼と子供たちとの温度差も楽しい作品です。

ブラッド・ギャレット演じるレスリングの顧問も傲慢で意地の悪い役なんですが、
結局のところなんだか愛されそうなキャラクターに落ち着きます。
ロブ・リグル(『アザー・ガイズ 俺達踊るハイパー刑事』、『キス&キル』など)
に似た印象を受けました。

護衛任務なのでもちろん悪役も登場するのですが、この辺りもなかなか
面白い展開やバカっぽい映像で楽しませてくれましたね。
隣のビックリアジア人の役者がケン・チョンとかだったらどんなに良かったか…。

その他、いつの間にか芽生えていく学校の先生とウルフの恋模様など
ふんだんに色んなお楽しみ要素が散りばめられています。

真面目な設定などの細かい点が気にならない人向けです。
あくまでコメディなのでその気で楽しんで頂ければ良いのではないでしょうか。
ヴィン・ディーゼルのファンであれば今作は今のところ唯一のコメディ作品
なので必見かと思いますお。(実は私は今まで敬遠してた作品ですが…)



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