奥さまは魔女

奥さまは魔女
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奥さまは魔女 [DVD] 奥さまは魔女 [DVD]
(2005/12/21)
ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル 他

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★★★☆☆

普通の恋を夢見て人間界へやってきた魔女、イザベルは、街で出会った落ち目の
俳優ジャックにスカウトされ、テレビドラマ『奥さまは魔女』のサマンサ役に大抜擢される。
ジャックとの恋の予感に興奮するイザベルだが、実はジャックは、この番組で映画界復帰を
図るべく、自分を引き立てる無名女優を探していただけだった。現場で横暴な態度を見せる
ジャックに怒りを爆発させたイザベル。それをきっかけに、ふたりは本当に惹かれあって
いくのだが…。

ニコール・キッドマン(『ライラの冒険』、『ザ・インタープリター』など)
ウィル・フェレル(『アザー・ガイズ』、『マーシャル博士の恐竜ランド』など)
シャーリー・マクレーン(『バレンタインデー 』、『ココ・シャネル』など)
マイケル・ケイン(『インセプション』、『ダークナイト』など)

往年の人気ドラマのリメイク映画です。
ラジー賞で最悪カップル賞を受賞したというだけあってなかなかに
アンバランスな映画となっています。

なぜ観たし。

それは単純にウィル・フェレルの登場作品をつぶして行く上で、避けて
通ることができなかったこと。とか言いつつ別に避けていたわけでは
なく、今まで観る機会が無かっただけなのね。

また、総じてラブコメ映画というの基本的にはお決まりのルートをたどる
起承転結がはっきりした分野なのですが、そこに「魔法」や「魔女」等の
キワモノ設定が加わったらどうなるかというのに興味がありました。
しかもそれを名優ニコールが演じているとあれば…ですね。

あ、基本的に私がこうしたヨタ話を書くときは大抵映画内容について
大して語ることがないときです。あしからず。

まず、普通の恋愛や普通の暮らしを夢見て人間界へやってきた純朴な
魔女の役がニコールなのですが、この辺で結構無理がある。
当時のニコールはキュートな面影はありつつも30代後半の立派な大女優。
漂う雰囲気も「魔女っ子」というよりは「完全な魔女」なのです。

ウィル・フェレルとの絡みもなんだかイマイチ。
互いに遠慮したり溝を作って演技をするとあんな感じになるのではないだろうか。
互いの良さが設定の縛りと演出で出しきれなかった印象を受けます。

笑わせてくるシーンもなんだかこう度がすぎる感じで空回り。
物語の安直さにも驚きですが、主役二人が同い年だというところが最も
驚かされました。

また、おまけ程度ではあるのですが、シャーリー・マクレーンとマイケル・ケイン
が登場するシーンは、何か画面に安心感が出ます。

大女優、大俳優がなせる技なのでしょうか。
お二人とも80歳に近いのですが、これからもぜひ頑張っていただきたいです。

さて、総じて低評価な感じではあるのですが、見ているときはそれなりに
楽しめると思います。一人で集中するには厳しいので友人同士やカップルで
楽しめば良いのではないでしょうか。

「ウフフ、アハハ」とはなりますが、設定の割に記憶にはきっと残りません。
“ 楽しめるダメ映画 ”という感じですかね。



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