ミート・ザ・ペアレンツ

ミート・ザ・ペアレンツ
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ミート・ザ・ペアレンツ [Blu-ray] ミート・ザ・ペアレンツ [Blu-ray]
(2011/07/08)
ロバート・デ・ニーロ、ベン・スティラー 他

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★★★★☆

看護士のグレッグが恋人パムの妹の結婚式に出席するため彼女の実家を訪れる。
ところが待ち受けていたのは、娘を溺愛する厳格な父親ジャック。好意からついた
小さなウソから印象は悪くなる一方で、しかも元CIAのジャックの監視の目は
異常に厳しい。ウソ発見器にまでかけられ、グレッグは結婚はおろか、
パムと破局の危機に立たされる!

ロバート・デ・ニーロ(『リミットレス』、『ストーン』など)
ベン・スティラー(『ナイトミュージアム2』、『トロピック・サンダー』など)
オーウェン・ウィルソン(『ホール・パス』、『ナイトミュージアム2』など)
などが登場するファミリーコメディ。

ただただ可哀想。

冒頭のシーンですでにキャラ立てがしっかりしているので、主人公グレッグが
『いい奴だけどどこか抜けた奴』だというのが伝わってきます。
そして彼の”名前”からも生まれ持ってのツキのなさなんてのも感じるため、
中盤までは彼が気の毒で気の毒でしょうがない時間帯が続きます。

若干頭がお花畑な恋人パメラの実家では、彼女からは想像しにくいひねくれ
堅物親父のジャックが待ち構えており、さっそく大事な娘の彼氏のいびりが
始まります。
分厚く作られた心の壁の向こう側から、経歴イビリや精神攻撃が投げつけられ
とりつく島もないという感じ。
中でも、とっても優秀なパメラの元彼氏との比較攻撃などは目も当てられません。

しかし、この堅物親父も娘の為を思ってのこと。
家族の一員となる男の趣味や経歴、日常の言動などに厳しく目を配るのは
当然といえば当然なのかもしれません。
こういうどっしりとした大黒柱がある家というのは最近では珍しいのかも
しれませんが、こういう存在によって形成される道徳や規則などはある程度
必要なんじゃないかなと考えさせられました。

男性目線と女性目線で受け止め方が全然違う作品にも感じます。
序盤は多くの男性が苦笑いになってしまうのではないでしょうか。

とはいえ難しい顔で何かを考えながら観るにはもったいない作品です。
ガンコ親父を真面目に、時にコミカルにサービス精神たっぷりで演じて
くれているロバート・デニーロにはしっかり笑わせていただけます。
彼の要求に右往左往するベン・スティラーはやはりコメディの申し子。
10年以上前の作品だと感じさせることはひとつもなく、しっかりと楽しませて
くれますね。

中盤までは必要以上に同情させられ、素直に笑うことも難しかったのですが、
後半以降は暴走気味でちょっと無茶をし始める主人公に素直に笑うことができます。
ただし運のなさだけはどうしてもかわいそうです(笑)

最後はほっこりと収まるところに収まってくるのですが、本作は今後二作目、
三作目と続いていく人気シリーズ映画なので今後の展開も楽しみな映画です。

映画のストーリーもそれぞれのキャラクターも非常に面白い作品です。
ファミリードラマだといって退屈させられることはないのでお勧めですよ。

実は私はこのシリーズは初心者でまだこれ以降の作品を観てないので
近いうちに挑戦しようと思います。



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