お買いもの中毒な私!

お買いもの中毒な私!
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お買いもの中毒な私! [DVD] お買いもの中毒な私! [DVD]
(2011/01/19)
アイラ・フィッシャー、ヒュー・ダンシー 他

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★★★☆☆

25歳のレベッカは、一流ファッション誌の記者になることを夢見る普通の女の子。
しかし、現実は地味な園芸雑誌の編集者。レベッカは、毎日のストレスを大好きな
お買いもので発散していた。そして、月末になると請求書の山と支払い催促の電話に
悩まされるのだった。こんな自分を変えたいと、一念発起したレベッカは転職活動を開始。
憧れのファッション誌に入るため、同じ出版社のお堅い経済雑誌の編集者として働き始めることに…。

アイラ・フィッシャー(『ラブ・ダイアリーズ』、『スクービー・ドゥー』など)
クリステン・リッター(『ベガスの恋に勝つルール』、『モナリザ・スマイル』など)
ヒュー・ダンシー(『ブラックホーク・ダウン』、『キングアーサー』など)
ジョーン・キューザック(『トイ・ストーリー3』、『エージェント・オブ・ウォー』など)

なかなか話が厚くて見ごたえがあります。

一見実にスウィーツ(笑)な感じの印象を受けますが、なかなかに展開が面白い。
時折画面を彩る視覚効果も映画に色を加えています。
なんといってもキャラクターが豊富であきさせない映画ですね。

物語冒頭から破産寸前のヒロインレベッカ、それはというのも目に付く
気に入ったブランド品は買わなきゃ気がすまないという買い物中毒なのだ。
親友からも生活の改善を勧められながら向かう先はブランドファッション
雑誌の採用試験。

しかし、実際に面接を受けたのはなぜかお堅い経済誌。
その上、彼女の用意していたファッションに関するコラムを「経済をファッションに
例えた風刺レポート」だと勘違いした面接担当ルークにより見事採用されてしまう。
この辺のばたばた感もなかなかに楽しい。

レベッカにとっては大きなチャンス。
ここで実績を上げれば憧れのファッション誌の編集部の目に留まるかもしれないからだ。

かくして、経済を新たな視点から切り開くコラムスト「緑スカーフ」として人気を
集め、ルークからの信頼も受けていく彼女。
果たして目標のファッション誌編集部の目に彼女は留まるのか?買い物中毒は克服できるのか?

ちょっとおばかでノーテンキなヒロインなのですが、本来は純朴で
思いやりもある女性なので嫌いになれませんでしたね。

また、親友のスーズのキャラクターも非常にすばらしい。
同じ目線でレベッカを応援しますが何度も期待を裏切られてしまう彼女。
それでもレベッカの身を案じ、常にサポーターとして重要な役柄を見せてくれます。
クリステン・リッターさんという女優さんなんですがこれがまた可愛いんです。

ヒュー・ダンシー演じるルークは経済誌の編集長で御曹司、自らにとって
新鮮なセンスを持ったレベッカの魅力に惹かれていきます。
「おいおいこんな単純野郎じゃ編集長は務まらないだろ」という点もありますが
コメディドラマな映画なのであまり気にせずどうぞ。

その他、ファッション誌編集部の高ビー女が公私共にライバルになっていったり、
天然だけどとっても良い人間味を感じるレベッカのご両親など、観ていて
楽しいキャラクターが登場してくるのがうれしいところ。
他にも少ない登場時間で印象を残してくれるキャラもちょいちょい居ますね。

私はビル受付のオカマちゃんとスウェーデン(だったっけ?)の実業家がお気に入りです。

コメディ7割、まじめ3割といった割合だったかと思いますが、シリアスな
展開のときにもしっかりと魅せる演出をしてくれているので安心です。
さすがジェリー・ブラッカイマーといったところなのでしょうかね?

ラストもなかなかにすがすがしいです。
観終った後に気持ちよくなれちゃういい映画でしたね。



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