L.A.コンフィデンシャル

L.A.コンフィデンシャル
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L.A.CONFIDENTIAL-ブルーレイ・エディション- [Blu-ray] L.A.CONFIDENTIAL-ブルーレイ・エディション- [Blu-ray]
(2009/01/29)
ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース 他

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★★★★☆

50年代初期のロスを舞台に、ある凄惨な殺人事件をめぐり、熱血刑事、饒舌で狡猾な刑事、
出世と名誉に取り憑かれた刑事らがそれぞれの思惑を旨に犯人を求める。
しかし、犯人を追い求め捜査を続けることで複雑な糸が絡み合い、ある真相にたどり着く。

いやー、いい。ディ・モールトいい。ベリッシモいいぞ。

汚職と呼ぶにはあまりに深くスケールの大きい陰謀に巻き込まれていく主人公ら。
真相に辿りつくまでの尺が淡々で長いのに良質な脚本と主要メンバーの表情の変化
を楽しむことで退屈を感じません。

特にベリッシモ良いのがケビン・スペイシーです。

有能な刑事だがゴシップ記者との結託で小遣い稼ぎをしたり刑事ドラマの顧問という
名誉にしがみつき、環境に酔いしれる男…しかし奥底では刑事の信念を捨ててはいなかった。。

ガイ・ピアースの役どころもクライマックス以降変化がありますが、常に微妙な表情で
楽しませてくれたのはケビンの方でしょうね。

ラッセルさんは一番ストレートな役柄で映画の進行においても筋道だった
展開に一役買っているかと思います。

全体的に言えば、多くの登場人物が入混じり、犯人(真相)が見えない状態が
じりじり続くので、悪と正義が分かりやすい「アンタッチャブル」や見えない恐怖
を描いた「ブラックダリア」「ゾディアック」などの明確な作品よりは感情移入が
しにくいかもしれませね。

同時期公開の「タイタニック」の影に埋もれてしまったのはやはりそういう点
なのではないでしょうか。

ラストでは物語冒頭での「更生の見込みのない犯罪者を背中から撃てるか」という
セリフをうまく伏線回収として使ってます。

集中すればさほど長さも感じない作品だと思いますよ。
っていうか明らかに名作だってばよ。



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