ワールド・ウォーZ

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ワールド・ウォーZ エクステンデッド・エディション2Dブルーレイ [Blu-ray] ワールド・ウォーZ エクステンデッド・エディション2Dブルーレイ [Blu-ray]
(2013/12/20)
ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス 他

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★★★★☆

その日、ジェリー(ブラッド・ピット)と妻、2人の娘を載せた車は渋滞にはまっていた。
一向に動かない車列に、これがいつもの交通渋滞でないことに気付くが、次の瞬間、
背後から猛スピードで暴走するトラックが迫ってくる。必死で家族を守り、その場から逃げだしたジェリー。
全世界では爆発的に拡大する“謎のウイルス”によって感染者は増加し続け、大混乱に陥っていた。
元国連捜査官として世界各国を飛び回ったジェリーに事態を収束させるべく任務が下る。
怯える家族のそばにいたいという思いと、世界を救わなければならないという使命の狭間で、
ジェリーは究極の選択を迫られる。感染の速度は加速する一方で、人類に残された時間はわずかだった―。

ブラッド・ピット
ミレイユ・イーノス
ファナ・モコエナ
マシュー・フォックス
デヴィッド・モース
などなど豪華面々が送るゾンビパニック超大作。

熱すぎ!!!!!

いやぁ真冬なのに熱すぎてやけどするかとオモタヨ。

褒めるために物足りなかった点を先に述べておきます。

・放ったらかしの伏線が多くない?
・良いキャラクターの殺しっぷりが鬼。
・CG満載で「ゾンビ」としての恐怖感は少ない。
・残酷・グロ描写は少なめ(一般向けの映画だからしょうがない)
・ラストがすまし汁なみにあっさり。

はい。あとは褒めます。

まず冒頭からの緊張感はかなりいいですね。
結構不親切でいきなり始まるパンデミックなのですが、TVやラジオ
などの媒体や人々の表情から、着実に地獄が始まっていく描写が良かったです。

冷静かつ素早い判断能力をもつ主人公ジェリーの行動は序盤から
かなり目をみはるものがあります。
特に序盤のヘリの救助シーンでビルから見を投げ出しながら秒数を
数えるシーンはグッときました。

(観てないと意味がわからないですよね…)

その後世界規模での感染拡大とパニックの描写が広がっていくのも
Aクラスの映画さながらの表現力でしたね。
世界各地を転々としながら問題解決を図ろうとするチームの活躍は
冒険ファンタジーものに近い迫力と温度を感じることが出来ました。

うっかり死んじゃう大馬鹿モノも中にはおりましたが、自己犠牲
的なシーンがかなり多かったですね。この辺りはいい意味でもかなり
アメリカ的かなと思います。

家庭ある身としては目頭が熱くなっちゃうようなところもちょっと。
まぁ私は「酔いどれ映画」ですらね。一般ユーザーならまず泣かない映画です(笑)

後半に行くにつれてちょっと毛色が変わった映画になっていきます。
まさに運ゲーというやつ。

このへんは好みが大きく別れて来るのでしょう。
ゾンビ映画に執着したり、ご都合主義の展開が許せないという主義の方は
楽しめなくなってしまうかもしれません。

ただ、全編通しての迫力ある映像は本当大会社の醍醐味。

いえーい!お金あります!ゾンビ映画にめっちゃ金かけちゃいマース!!

というテンションに関してはもう大いに褒めたい。
『28日後』の20倍以上の予算ですよ。もう完全に馬鹿じゃないですか。
そりゃこんな映画になっちゃいますよ。踊らにゃソンソンですよ?

個人的なテンション分布図。

冒頭から空母まで  ★★★★
韓国からイスラエル ★★★★★
イスラエルからWHO  ★★★★
WHOのごたごた    ★★
ラスト       ★

飛行機からどっかの国(インドあたり?)の核爆発を目撃するシーンも
世界規模のパニックを物語っていてすごかったなぁ。
北朝鮮が感染を防ぐために国民の歯を全部抜いちゃうみたいな設定もいとおかし。

と、文面がバグって来るほどいろんな要素のある映画です。
続編に期待ですね。



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