おっぱいゾンビ

おっぱいゾンビ
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おっぱいゾンビ [DVD] おっぱいゾンビ [DVD]
(2012/01/13)
ビクトリア・ホプキンス

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★★★☆☆(愛情補正あり、要注意)

ヘンリー博士は死体蘇生の研究をしていた。妻は精神を病んでしまい、娘は父親の
実験用の女性を集め、息子はそんな家族にあきれ、家の納屋を改造してDJをしていた。
息子のネット放送で、バンドの一団がこの納屋にやってきた。そのころヘンリー博士は、
新薬を実験用の女性に投与した。たちまち蘇る死体。今回の実験は成功だった。
娘は新薬を集めた実験用の女性にカクテルに混ぜて飲ませた。たちまち女性たちはゾンビに。
ヘンリー博士一家、バンドの面々とゾンビ軍団の激しい闘いがはじまった。

うーん、思い切ったタイトルですねぇ。
発売レーベルはあの“JVD”の“Deep Red”さま。

こいつはくせぇッー!駄作以下のにおいがプンプンするぜッ――――ッ!!

ということで何の期待もなく視聴。
いや、ある意味大きな期待を持っていたというのが正直なところ。
今更なんですが「JVD(ジェーブイディー)」さんと言うのはB級映画ファンなら
誰もがご存知のコア・レーベルさんです。

特にモンスター映画やゾンビ映画の配給作品群は狙ったかの如くハズレが多く、
B級映画道の入門者たちを絶望の淵に立たせる鬼レーベルなのです。
しかし、真にB級映画、Z級映画を愛しはじめた人々にとって、その独特の作品観は
クセになる「何か」があります。超駄作の中に光る「何か」。

さぁ、この作品にはどんな「何か」が込められているのでしょうか…。

何もないよ!やっぱり駄作だった!

もう画面の大部分は常に下ネタです。
本当に馬鹿馬鹿しい、もちろん物語になんの深さもありません。

冒頭映し出されるのは下ネタ満載の旅芸人一座。
この辺のシーンは完全におふざけモードで、ゾンビ的な臭いは一切しません。
下品なMC、下ネタピエロ、小男に大男、セクシー担当に歌担当と、ビジュアル的にも
非常に個性的なメンバーが映し出されます。
意味のないシーンですが、主要メンバーの色付けがしっかり行われていた印象もあります。

そんな彼らが、とある金持ちの屋敷を訪れた際、マッドサイエンティストが
行う「死者蘇生実験」に巻き込まれてゾンビたちと戦うことになります。
うーんはしょりすぎたかな?

おっぱいゾンビと名前がつくだけあり、今作のゾンビの9割は女性、そのうちの
大部分が肢体をあらわにしたゾンビさんなのです。
といってもその容姿は興奮しにくいものがありました。まぁおっぱい目当てで
この作品をレンタルするような人はいないでしょうけど…。え?いるの?

まぁなんだかんだで物語が進むんですが、本当泥酔状態で書いたような脚本です。
突拍子もない設定や行き当たりばったりのストーリーにはお手上げですね。
だが、あえて言うならそこがいい。だって最初から期待してないし。

重要なのは「どれだけふざけているか」ですね。
その点ではかなり振り切った感じでふざけていました。

特に日本語吹き替え版は本当にやりすぎ。明らかに喋っていない内容を
おふざけモード全開で吹き替えています。
ひどい時は役者の口が開いてもいないのにセリフがくどくど流れるところ。
その内容は殆ど下ネタですし、完全に狙った内容でくだらない話をしゃべり続けます。
あまりの下らなさに「うるせーよ(笑)!」と言ってしまったほど。

映画全体としては、本当あまりの馬鹿馬鹿しさに嫌になってしまう人と
そのくだらなさに惹かれて最後まで見てしまう人のどちらかでしょうね。
私は後者でした。(特にピエロと小男が好きでした)

また、ご丁寧にエンディングの歌まで吹き替えているというこだわりです。
そういうところも好きだよ!JVD!

どうやら私は完全にこのレーベルに毒されているようなのでこの記事は
皆さんの参考にはならないでしょうね…。
怖いもの見たさ、もしくはもう一段階B級映画道を進んでみたいという猛者は
レンタルしてみてもいいと思いまっせ。

もちろん自己責任でお願いね!!



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