ウォー・オブ・ザ・デッド

ウォー・オブ・ザ・デッド
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ウォー・オブ・ザ・デッド [DVD] ウォー・オブ・ザ・デッド [DVD]
(2012/09/21)
アンドリュー・ティアナン、ヨウコ・アホラ 他

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★★☆☆☆

第二次世界大戦時、アメリカとフィンランド混合小隊が、森深く迷い込んで
たどり着いたのは、荒れ果てた研究所。そこは、ナチスがゾンビを極秘研究
している場所だった!殺しても殺しても死なないソンビ兵士との戦いの結末は・・!?

ウォー・オブ・ザ・デッド」とおんなじ名前の映画ですが全く別物です。
今回の作品のほうがかなりガチで雰囲気作りをしていますね。

さて、物語と申しますと第二次世界大戦時のヨーロッパ戦線を舞台としていまして
全体的に雰囲気や色が暗いです。
その中、「ナチスの科学力は世界一ィィィィィ!!」かの如く兵士のゾンビ化計画が
行われておりましてナチスの研究所内で捕虜がゾンビにされちゃったりしています。

運悪くそんなゾンビ兵士たちに出くわしてしまうのは米芬連合部隊。
森の中から突然わらわらと登場し、高い身体能力と無言の攻撃で連合部隊を
追い詰めていくさまは中々に不気味さを醸し出していました。

いわゆるダッシュ系ゾンビで力も強く、建物に対する攻撃も下から上からと
激しく繰り返してきますので絶望感も伝わりますね。
おふざけなし、鉄分たっぷり硬派な雰囲気です。

兵士側にしましても装備や服装はそれなりに凝っていましたし、持久戦で
どんどん不利になる様子や意味もわからず混沌としていく様子などが
映しだされ、「ここが戦時下である」という雰囲気は常に残っていましたね。

はてはて、しかし。

やはり本作は賛否が別れるところでございましょうね。
『わーい、久々にゾンビ映画だ~~』と嬉々としてレンタルしたひとは
ちょっぴり「?」になってしまいそうな気がします。

と、いうのも、戦地の雰囲気づくりや登場人物のドラマが重点的になっている
せいなのか、ゾンビ映画としての楽しみというのが薄い作品になっいるのです。
スプラッター表現や独特の唸り声、動き、おっぱい、などなどフランクに
楽しめる要素がほとんど入っていません。

本来ゾンビっていう素材自体がかなり「エンターテイメントな素材」なのですが、
映画の内容がシリアス過ぎてちょっと咬み合っていない気もします。
全体があまりに硬派すぎて非常にツッコミもしづらい作風となっていました。

でもこれって、かなり個人的な見解なのかもしれないですね。ごめんなさい。

ただこういった作品はあって然りだと思いますし、他に恋愛要素やメッセージ色の
強いゾンビ作品なども沢山ありますので「戦争ドラマ色の強いゾンビ映画」として
割り切れば十分なレベルの映像が展開されていると思います。

ロケーションもいいですしアクションシーンや爆発なんかも割りと多いので
お金は結構かかっていそうなんですけどね。

予告ムービーなどもなんだか楽しそうなのですが過度の期待は禁物です。



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