ジャングル・クルーズ

ジャングル・クルーズ
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★評価★★★

ディズニーの人気アトラクションの実写化作品である本作。
出演はアクション冒険ではおなじみのザ・ロック(もう誰も呼ばないか)ことドゥウェイン・ジョンソン!
圧倒的なキメ顔とあこがれのマッスルボディはもちろん健在です。

脇を固めるのは「クワイエット・プレイス」「 オール・ユー・ニード・イズ・キル」などなど主演の言わずもがなエミリー・ブラント。
ヴィラン役にこれまた大好きなエドガー・ラミレスが登場してきます。個人的には「ラストデイズ・オブ・アメリカン・クライム」での主演が最近では印象に残っています。
あとは「アイリッシュマン」「ブリッジ・オブ・スパイ」のジェシー・プレモンスも表情豊かに登場しています。
マット・デイモンくりそつとか言われて居たのは過去の話ですね。もう個人としてのキャリアも素晴らしいです。今後にも期待大。

さて、博識かつお転婆破天荒な女性主人公が世のため人のためにジャングル奥地に咲くという「超絶なんでも治す花」を求めて旅立つところからスタート。
そこで出会うのはやることなすことインチキ臭いマッスル船長。ドタバタ劇の末に共にジャングルへの冒険に出発。というかなり既視感のある内容ではあるのですが、ここはまぁ流石にお金の掛け方も半端ないので退屈なスタートでは無いと思います。
彼らの出会いとなる港町もまるでディズニーアトラクションの一部かのよう。

中盤過ぎまではしっかりキャラクター表現を行いながら、ジャングル・アマゾンらしいロケーションを生かした様々な動植物、部族、危機一髪的冒険の数々を見せてくれます。
今回何が一番見たかったかというとまさにそういう冒険シーン。
年も変わり、連休も終わりまた鬱々とした喧騒にまみれた日々が待っているかと思うと気分も下がります。
そんな気分をわかりやすい冒険アトラクションで少しでも晴らしたいというのが目論見でした。

という個人的すぎる内容はさておき、ディズニー作品らしい丁寧なキャラクター作りが盛り込まれているのでそれぞれの役柄を楽しみながら映画の世界に入り込むことができます。徐々に主人公の成り立ちが明らかになっていくのも見どころでした。
あのキャラとの関係性は、、あのキャラももっと深堀りしたいな、、という欲張りな気分にさせてくれるのもならではですね。

アマゾンの奥地へ進むにつれて、物語も急加速していきます。
今作では主人公一行、古の呪いにより生み出された不死の戦士達、世界征服を目論むドイツ帝国の王子、の三つ巴でお話が進みます。

いつの冒険映画でも悪役にされてしまうドイツ帝国。最新鋭の潜水艦で登場して機関銃や魚雷で暴れるなど、それらしい活躍を見せてくれます。
一方の敵役は遠い昔に「不老不死の花」を求めるあまり、恩人でもある部族を襲ったことで不死の呪いにかけられた戦士達です。
数百年川から離れることができず、アンデットの様相で動き回る様は不気味かつどこかコミカル。
というかもうあれです。パイレーツ・オブ・カリビアンのアンデット海賊そのものでございます。

敵同士が手を組み、互いの利を求めて画策する一方、主人公らの謎解きや両者のぶつかりによって物語はクライマックスへと進みます。
本当にパイレーツ・オブ・カリビアンとインディ・ジョーンズを足して割った感じ。単純に豪華俳優陣や映像を楽しみたい方向けです。

ネタバレ

これまたよくあるシーンの連続ですので前半ほど見れば物語の全体像は見えてくるのでは無いでしょうか。
主人公も古の呪いの対象だった、という点もあの海賊映画まんまですしもはや半分わざと、わかってやってるんでしょうから文句も出ません。

爽やかなラストシーンも中盤から寸分の狂いなく想像できました。
だからってなに!?アトラクションだよ!スッキリ面白ければよかよかです。

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