ハート・ロッカー

ハート・ロッカー
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ハート・ロッカー [Blu-ray] ハート・ロッカー [Blu-ray]
(2010/09/02)
ジェレミー・レナーアンソニー・マッキー

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★★★★☆

原題である「THE HURT LOCKER」とは、死に近い場所、または棺桶などを意味すると言う。
その名の通り、戦地での「爆弾処理班」を中心とした息を飲む臨場感を味わえます。

冒頭からこの映画の中心となるであろうガイ・ピアーズが戦死するなど、
圧倒的な死への距離感を映画前半から後半までぐっと縮めさせてくれました。

戦地の兵隊の心に近づいて作られた「ジャーヘッド」に近い雰囲気を出しつつ、
いつ、誰が、何をしてくるのかが分からない戦争そのものの臨場感が
たっぷり描かれています。

ハート・ロッカー レビュー

無鉄砲な爆弾処理担当ジェームズ(ジェレミー・レナー)
勇敢かつ繊細なサンボーン(アンソニー・マッキー)
ちょっと弱気な特技兵エルドリッジ(ブライアン・ジェラティ)
やや地味とも言える俳優陣がメンバーが戦地の兵士たちのよりリアルな
表情を魅せてくれています。
傭兵として登場するレイフ・ファインズ、また登場時間は少ないものの
デヴィッド・モースらもいい味を出してくれていますね。

今作、「生と死の境界線」の真上で過ごす兵士達の心境を様々な演出で
映像として演出したハイレベルな映画です。
ラストシーン周辺の主人公の表情はまさにそれそのもの。
とてもよくできた映画だと思います。

ただ、第82回アカデミー賞では、相手が「アバター」だったからこそ
作品賞を含む6部門で受賞できた感も否めない。

大衆向け映画の超大作であったアバターとドキュメント性の強いハートロッカーは
作風も異なる上、両監督が元夫婦であるなど話題性も高く、日本のワイドショーでも
見所の一つとして放送されていましたね。

なんていうか大人の事情というか建前というか、色んなものが絡んでの受賞ではないか。
そういう気がするのです。

でも面白く高クオリティの映画であることは間違いないです、呼吸の仕方が
変わってしまうシーンが沢山ありますし、心境を描いたシーンでは多く胸に
来るものがありますね。

ぜひ観ていただきたい作品ですよ。

個人的に気になることといえば途中で登場するバレットM82、
あれってあの程度の威力なのかな~…?

ハート・ロッカー [DVD] ハート・ロッカー [DVD]
(2010/09/02)
ジェレミー・レナーアンソニー・マッキー

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