K-19 [DVD] (2005/07/06) ハリソン・フォード、リーアム・ニーソン 他 |
★★★★☆
1961年、米ソ冷戦の最中、ソ連国家首脳部は原子力潜水艦K-19の
処女航海の艦長にアレクセイ・ボストリコフを任命した。
副艦長には経験豊富なミハイル・ポレーニンが就き艦は出航。
この2人の意見はしばしば対立する。。
なんだかちょっと顔が似た二人ですよね。
渋い二人だからこそのドラマ性があると思うのです。
冷戦後の世界を背景にした潜水艦映画「クリムゾン・タイド」では
デンゼル・ワシントンとジーン・ハックマンが艦内で対立しながら、
敵艦との戦いと「決断」をテーマに物語が進行しましたが、
「K-19」では原子炉の故障、そして「クリムゾン・タイド」でもあった
ように第三次大戦勃発の危機に直面するパニック・ドラマを描いています。
男だらけ、まさに骨太な作品ですが戦争を滑稽に描くアクションムービーでは無く、
実際の事故をテーマとし、事故の凄惨さや乗組員の混乱、そして人間ドラマを
見せてくれます。
主要な乗組員にはそれぞれの個性やドラマが用意されており、放射能にまみれながら
も原子炉の修理にあたるという「使命感」と「自己犠牲の精神」に心が動かされます。
ラストシーンはなんていうか切なく哀愁があって綺麗だなぁと感じてしまいました。
キャスリン・ビグロー監督の本作、「ハートロッカー」でも描かれたような
男達の戦いと苦悩がこちらでも感じることができると思いまする。
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