ジュラシック・ブリーダー

ジュラシック・ブリーダー
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ジュラシック・ブリーダー [DVD] ジュラシック・ブリーダー [DVD]
(2013/11/02)
ヤナ・メイション、ロレンツォ・ラマス 他

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★★☆☆☆

アメリカ・テキサス州郊外に位置する何もない町“フォッシルリッジ”。
いつの日かこの田舎での生活から抜け出す事を夢見て日々を過ごしているアビー。
しかし、亡き母の残した借金の肩代わりに、町のドライブイン&レストランでの
バイト生活を強いられていた。ある日、地元で謎の殺人事件が発生。
遺体は、鋭利な刃物で切り刻まれたような不可解な損傷を受けていた。
現地警察が動き出すが、原因は特定されず、秘密裏にFBIが調査に乗り出していた。
町に流れる不穏な空気―そんな矢先、ドライブインに若者たちを乗せたガス欠の車がやってくるが、
あいにくスタンドではガソリンを切らしていた。
困り果てた若者たちを助けようと、アビーは、ガソリンをもらいに若者を引き連れ、
町の外れの牧場へ向かう。しかし、その夜の田舎町は何かが違っていた。
そこには、アビー達をつけ狙う怪しい影が・・・。

ザ・B級って感じの恐竜作品です。

舞台は現代のテキサス郊外。郊外ってかもう完全にクソ田舎。
主人公はアビーという不幸な女性。

どう不幸かというと、これまたクソみたいなボログルマのために
母親が残した借金の返済のため、ゲスいオーナーが経営するガソリン
スタンドで日々強制的に働かされているということ。

その上、着たくもない露出の多い服を着させられての使役を強要されている。

しかし、決して美人ではないので視聴者(ワタシ)的にはあまり嬉しくない。
先住民の血統なのか骨格は太く体つきもアスリートのようにたくましい。
演技もあまりうまいとは言えない。

で、そんな彼女が住む田舎で「何故か恐竜を飼育しているマッドサイエンティスト」
がいることから物語が動き始めます。
なぜ、いつから、どのようにこうした飼育を続けているかは最後まで謎でした。

その舞台へ集まるのは太ったオカマの黒人率いる興行チームや、
雪山バカンスへ向かう途中の大学生三人組。
この時点で映像に出てくるキャラクターの9割は馬鹿。
多少まともなのはアビーと主役級の大学生シェルドンくらいなもの。

で、想像通りこいつらが一人また一人と逃げ出した恐竜の餌食になっていきます。
なんかもう完全にノリだけのバカストーリーですね。
ただ、妙に演出でカッコつけたりということがないので気持ちよく食べられます。
やっぱ妙にカッコつけた低予算映画よりこういった物のほうが好感が持てます。

キャラクター一人ひとりの濃ゆさがもうちょっと出ても面白かったかも
しれませんが、恐竜の登場部分にそれなりに力を入れていた点は褒めたいです。
CG丸出しのZ級映画と比べると大した出来でした。

あと、エンディング曲がやたらとかっこいい。雰囲気に合わなすぎる。
かなり無理やり持っていったラストのまとめ感といい何なんだよと思って
調べたら、主演のヤナ・メイションが結構芸歴のある歌手なんですね。
こうなると色々と頷ける点が多いです。納得。

まぁ暇つぶししたいひとや恐竜好きな人なら耐えられるレベルでしょう。



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