スプライス
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スプライス [DVD] スプライス [DVD]
(2011/04/20)
エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー 他

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★★★☆☆

科学者夫婦、クライヴとエルサは、倫理を無視して、禁断の実験を行なう。
それは、人間と動物のDNAを配合して、“新生命体”を創り出すことだった。
実験は成功、 誕生した“新生命体”に“ドレン”と名付け、秘密裏に育てていく。
やがてドレンは急速に成長するが、彼女の進化は二人の想像を超える変貌を遂げ、
徐々に手に負えない状況に陥っていく。

― 研究所にけたたましく鳴り響く警告音。
半壊状態の計器類は異常な数値しか表示しておらず、今は機械としての
役目を終える瞬間を待つだけの状態だった。

さらに目を背けたいのは数時間前まで『奴』を管理していたハズの破壊された
培養ケースと引きちぎられた多数のケーブルだ。

さっきまで警告音の向こう側に聴こえていた仲間の研究員達の怒号と断末魔も
もう耳に届いてこない。どうやら我が子は最後の標的を父親に決めたようだ。

― なぜこんな『モノ』を作ってしまったのか。―
私は科学者としての範疇を越え、神にでもなったつもりでいたのだろうか。
モラルを問うにはもう遅すぎる。ただ私は最後の責任を果たさなければならない。

もう数歩先に『奴』が迫ってきている。感情を持たない瞳は確実に急所を見定め、
荒い呼吸音が流れ出る禍々しい口角は吊り上り鋭い牙を剥き出しにしている。あとは
獲物を捕食する瞬間を待つだけなのだろう。

私は目の前にいる怪物も、そして恐ろしい研究成果も世に遺すわけには行かない。
あとはこのボタンを押せば全てが終わる・・・。

『許してくれ、息子よ』

ぽち、ちゅどーーーーん。

という映画かと思ったら違いました。ははは、前情報なしにもほどがある。
ようは『スピーシーズ』的な感じですね。倫理的な脚本や官能的なシーンが目立ちました。

エイドリアン・ブロディさんは毎度器用になんでも演じられますなぁ。
今回は妙にこだわりを感じる映画内のファッションが個人的には見所でした。

その奥さん役のサラ・ポーリーさんはホラーや不思議な映画での演技が板に付いてますよね。
この映画では暗い過去のせいなのか、倫理観を失い、自己中心的なものの考え方で
研究の方向性をおかしくしていく『扱いにくい女』を演じています。

弟役のブランドン・マクギボンはどこで見たんだろ…なんか見たことあるんだけど。。
『ソウ』かなぁ。。。

映画のメインである”ドレン”役のデルフィーヌ・シャネアックさんは日本人好みの
美人さんです。フランスの美人さんってやっぱいいなぁ。うん。

まぁ最初は嫁さんのせいで研究所自体がてんやわんやしてしまうのですが後半は
『なんかもうお前ら自業自得だろ』的な、ある意味コントのような展開を見せてくれます。
多少のユーモアセンスを交えつつ物語が進みますが退屈と感じる人も多いでしょうね。

あ、お子様は見ては駄目ですよ。



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