ブラッド・オブ・ヴァンパイア [DVD] (2011/11/02) ヴィクトリア・プラット、シド・ヘイグ 他 |
★☆☆☆☆
現代に生き残ったヴァンパイアと、それらと戦うヴァンパイアハンターとの物語。
数百年前に恐れられた伝説のヴァンパイア、ヴラド・コサイが復活しようとしている。
3週間前、写真家のトムは弟クリスと一緒にルーマニアの古い教会を訪れ、謎の死骸を発見。
クリスはその後、ヴァンパイアへと体が変異しはじめ、トムの前から姿を消してしまった。
ヴァンパイアハンターのキャリーは、ヴラド・コサイがクリスの体を使って、復活を果た
しているのではないかと考え、クリスを探していた。キャリーは、凶悪ヴァンパイアの復活を
阻止するため、銃を手に、立ち上がる―。
シド・ヘイグ(『マーダー・ライド・ショーシリーズ』など)
ケン・フォリー(『ドーン・オブ・ザ・デッド』、『ゾーン・オブ・ザ・デッド』など)
が登場するヴァンパイア・ホラーです。
こいつぁひでぇや。
この二人、ややカルト的ではあるのですが人気も実績もあるベテランさんです。
その二人がなぜこういった作品に出るのかがよく分からないんですよね。
カメラワーク、ストーリーなど、どれをとっても低レベルで低予算。
なんだか壮大な設定にもかかわらず出てくる描写はコンパクトで狭い。
正直見ている人に少なからず不快感を与える作品となっています。
ただし、伝説のヴァンパイア、ヴラド・コサイという存在は、古代から
戦い続けているヴァンパイアと人間の両方の敵であり、戦いあう両者が
協力しなければ倒せない。という設定だけは良かったかも。
しかし、その設定は映像化されず、作中名前だけは大量に出てくる
ヴラド・コサイそのものも浮いた存在になっているのでまったくもって
盛り上がることが出来ません。
さらに致命的なのは、物語にミステリアスな面を持たせたいのか、
時系列をずらしながら物語が進むこと。
例えば『現在』→『数日前』→『現在』→『翌日』→『現在』的な。
はっきり行って邪魔以外の何者でもなく、薄っぺらい映像をさらに
安っぽくしてしまっています。
目線だけはしっかりしたヒロインさんもいまいち活躍しませんし
本当最後までハートがブルブル、ドキがムネムネするシーンも無かったです。
ごちそうさまでした。
吸血鬼モノといえば近作ではやはり『ステイクランド』がおすすめですね。
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