ピラニア リターンズ

ピラニア リターンズ
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ピラニア リターンズ [Blu-ray] ピラニア リターンズ [Blu-ray]
(2012/12/04)
ダニエル・パナベイカー、マット・ブッシュ 他

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★★★☆☆

古代のピラニアが地底湖から蘇り、スプリング・ブレイクを惨劇に陥れてから1年。
湖は封鎖されてしまうが、ヤツらは新たなすみかを求め、オープン間近のウォーター・パーク
「ビッグ・ウェット」の付近に移動してくる。そこはお気楽な若者たちがバカ騒ぎできる
いろいろな仕掛けが施された楽しい人工プールだったが、近くの湖にピラニアが潜んでいるとは
知らず湖水を吸い上げてしまう。やがてプールは阿鼻叫喚の地獄に変貌して…。

ダニエル・パナベイカー(『ザ・ウォード/監禁病棟』、『クレイジーズ』など)
デヴィッド・ケックナー(『ファイナル・デッドブリッジ』、『俺たちダンクシューター』など)
(『ピラニア3D』、『BTTFシリーズ』など)
ヴィング・レイムス(『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、『ピラニア3D』など)
デビッド・ハッセルホフ(『ナイトライダー』、『ベイウォッチ』など)

ほいほい、続編です。

前作の勢いを殺すことなくバカ全開。なんの脈絡もないシーンのつぎはぎですが
最初っからそういう映画だと思っていれば十分に楽しめるでしょう。
まるでショートコントを連続で見ているような気分にもなります。

笑えない、滑りまくり、不快。そう評価することは簡単ですが、チープな笑い
を目的とする以外にこの手のシリーズに手を出す人の気がしれません。
飾り程度の3Dを楽しみたい方や本格モンスター・パニックを楽しみたい方、
心から気分良く笑えるスーパーコメディが見たい方は他所を探しましょう。

と、いうことで今作を一言でまとめるとお下劣バカおっぱい映画です。

全体的に締まりや緊迫感はなく、小ネタの集合体で出来上がっているので
ちょっとした暇つぶしには持って来いですね。
ですが前述のとおり、非常にチープな下品さと笑い、そしてグロテスクな要素で
仕上がっているので苦手な方には注意を与えておきたいかと。

前作とは別の場所でお下劣なウォーター・パークを運営しようと思ったら
そこにもピラニア軍団が襲いかかってくるという非常に安易な設定で
始まる物語ですが、ピラニアさんによるお食事シーンなどは多くのパターンが
用意されており、性器やオケツをかじられるというお約束シーンもそのままです。

それ以上に今回しつこいほどに小ネタが仕込まれており、特にナイトライダーや
ベイウォッチで大人気となったデヴィッド・ハッセルホフが本人役で絡むネタの
数々は自虐たっぷりおふざけたっぷりで見応えがありました。

やるだろうなぁと思っていたベイウォッチのイントロシーンのパロディなども
なんやかんや楽しみながらやっていそうで割りと微笑ましいです。

ヴィング・レイムスやクリストファー・ロイドなどは前作から引き続きの
登場となるのですが意外と使われている尺は少なく、ピラニアの紹介や
ショートコントの素材にしかなっていなかった印象です。
義足ショットガンはなかなか派手でしたけどね。

クライマックス以降は本当エキストラやおっぱい頼みのお祭り騒ぎで
てんやわんやの映像が繰り広げられますが、全体的に尺の短いB級作品なので
無駄に盛り上がることなく、お祭りのままエンディングを迎えます。

ピラニアがああなってしまったからには案外そういう続編が出るのかも?

さて、今作がコント映画だという最大の理由は異常なほど長いおまけ映像のせいでもあります。
エンドロール開始後、いつまで続くんだよという未公開映像やNG映像を見ることができます。

これを見る限り、アドリブなんかも含めてかなり作り手側も狙ったネタを
仕込んでいるので「本気で遊ぶ」という気概も感じられました。
こういう現場のお手伝いに行ったら楽しいだろうなぁ…。



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