アックス・ジャイアント

アックス・ジャイアント
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アックス・ジャイアント [DVD] アックス・ジャイアント [DVD]
(2013/11/02)
ジョー・エステヴェス、ダン・ハガティ 他

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★★☆☆☆

犯罪者厚生プログラムの一環として、山奥に連れて来られた若者たち。
鬼教官の厳しい指導に耐えかね、彼らは脱走を図る。
しかしその森には、恐ろしいモンスターが潜んでいた―! 巨大な斧を持つ6Mを超える巨人。
ヤツは、地元で古くから語り継がれてきた、樵の姿をした巨人ポール・バニヤンなのか?
巨大な体から振り落とされる斧の前に次々と彼らは命を落としていく。
果たして彼らは、生きてその土地から脱出することが出来るのか?
そして伝説の巨人はなぜ目覚め、怒りに満ちて彼らを襲うのか―?

んほーーー!糞CG映画だよぅ!!

あれですね。
ストーリーとしてはあらすじで見る通りなんですが、物語の中心となる
巨人は実はそんなに獰猛で恐ろしいやつではないのです。が、
若者グループの一人が、かつて巨人の親友だった青い巨大牛の墓場から
ツノを持って帰ってしまったことで巨人が激怒、その後執拗な追撃を
受けるようになります。

「じょーだんやがな~~、ちゃんと返すがな~~」は通用しない。
もう問答無用で激おこプンプン丸なのであります。

巨人が斧持ってブンブンという設定に喜びながらも正直CGや映像効果には懐疑的。
最初っからそのクオリティは疑ってかかったDVDでございました。

蓋をあけてびっくり、まさに糞CG映画!

本当もうどうしようもないほどの映像技術です。
巨人の大きさが定まらないのはもちろん、全体的にものすごくチープな出来。
特にひどかったのは巨人の親友の牛のCGですね。本当もう人形劇かよといったところ。

あとは基本的にでかい着ぐるみを適当なクロマキーで合成した映像がダダ流れ。
演者さんも頑張ってはいるものの設定だけが先走るのでまったく個性が活きません。

ただ、逆にここまで前時代的なCGが見れるなんて逆に嬉しいのかもしれない。

いつしか僕らは現実とかけ離れたSFやCG技術に慣れてしまい、もっと大切な
何かを何処かに忘れてきてしまったのではないだろうか。

喧騒たる時代にいつしか心はやせ細り、TVに映し出されるどうでもいいはずの
情報に一喜一憂する毎日が当たり前になってしまったのではないだろうか。

思い出そう、あの海を。思い出そう、あの切なかった星空を。
最後に友と笑ったのはいつだろう。最後に家族の愛に触れたのは

うるせーーー!!!

こんな感じで行数稼ぐ程度の映画ですよ。

まぁネタバレするとラストはババーンとチープなハンター(軍人?)たちに
蜂の巣にされてしまう巨人なのですが、その昔恋心を寄せていたメイベル(違うかも)の
名前を叫びながらその生涯を終えるのですが、その時の表情が良かったです。

B級映画フリークの皆様にとっても少々厳しい作品かと思います。
ネタ的にどうしても抑えておきたいという方にだけどうぞ。



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