ロスト・フューチャー
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ロスト・フューチャー [DVD] ロスト・フューチャー [DVD]
(2013/01/09)
ショーン・ビーン、サム・クラフリン 他

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★★★☆☆

文明の崩壊した未来世界を舞台に、生き残った人類がモンスターたちと戦うSFアクション。
ウイルスによって理性を失くしモンスター化した人間に支配され、人類は原始時代の生活を
強いられていた。ある時、ケイレブはウイルスの特効薬の存在を知り…。

サム・クラフリン(『スノー・ホワイト』、『パイレーツオブカリビアン/生命の泉』など)
ショーン・ビーン(『白雪姫と鏡の女王』、『デス・レース2』など)

文明が滅んだあとの世界シリーズです。

冒頭、巨大で凶暴なビーバーみたいな毛むくじゃらを狩る人間たち。
彼らには文明といった文明が存在せず、槍や斧での狩りを行なっています。
大物収穫に湧くのつかの間、続いて現れる襲撃者たちを退けるのに必死に
なります。

襲撃者たちは”獣人”といった出で立ちで、高い身体能力と人間性を失った
凶暴性で人類に襲いかかって来ます。
彼らに襲われると襲われた人間も獣人化してしまうというゾンビ映画亜種系
の設定が見られますが、彼らはもっと凶悪な殺戮ミュータントであり、なんと
空気感染でも仲間になってしまうという始末。

このままでは部族は全滅する、というタイミングで主人公ケイレブが出会ったのは
ショーン・ビーン演ずるアマルという男、なんと獣化を防ぐ免疫を持っているとのこと。
しかも他の地には人類の生き残りがまだ存在し、そこに免疫力を持つための「粉」が
保管されているというのです。

で、粉探しの旅スタート。

この映画、それなりのスタッフが集まったのかそれなりに作りの良い世界観を見せてくれます。
CGやロケーションについてはなかなかの迫力を感じさせてくれました。
主人公らがたどり着いた先にかつて大都市だった廃墟群が存在したのですが、このあたりの
クオリティも安定感がありました。

ただ、ジャケットからしてここはもともと地球であり、主人公らは文明消失後の残存人類である
ことがバレバレになっていますので、もうちょっと設定をぼかしても良かったのかもしれませんね。
そうそう、猿の惑星的なね。

後半は黄色い粉をめぐっての争いになるのですがどうしても映像が地味になりすぎです。
ショーン・ビーンを始めとして俳優陣のビジュアルや演技は良いだけに少々残念です。
これがメインの映像だ!というのが欲しかったですね。

ウィルスにより瀕死の状態の人間に粉を吸わせるのは非常に苦しそうでした。
まぁ液体だと不便ですしもちろん錠剤なども無理な文明ですもんね。
粉吸って元気になるなんてなんだかいけないお薬にも見えちゃいます。

設定や世界観は壮大ですが、尺もそんなに長くないタイトな映画なので気軽に
SF世界を楽しむには良いのではないでしょうか。

個人的には…イケメン俳優やロード・オブ・ザ・リングスでも素晴らしい殺陣を
見せてくれたベテランのショーン・ビーンが獣人相手に大暴れする冒険ムービーが
見たかったと思っちゃいました。



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