モンスター・トーナメント 世界最強怪物決定戦 [DVD] (2013/01/09) デイヴ・フォーリー、ロバート・メイレット 他 |
★★☆☆☆
ヴァンパイアやオオカミ男、フランケンシュタインに魔女にミイラ男ら
異形の者たちの死闘を描いたサバイバル・アクション。かつては人々に恐れられて
いたものの、今では世界の片隅でひっそりと生きるしかない怪物たちが一堂に会し、
世界一の座を懸けて戦う様子を描き切る。『インモータルズ -神々の戦い-』などで
知られる元WWFのレスラー、ロバート・メイレットらが出演。世界各地から集まった
モンスターたちの仁義なき究極のデスマッチに息をのむ。
長い長い茶番。
ヴァンパイアや魔女、ミイラ男にフランケンシュタイン、狼男にゾンビ
などなど、有名なモンスター達が一同に集い格闘トーナメントを行う
という完全なイロモノ映画です。
なぜ期待してしまったのか。
そう、なぜ期待してしまったのだろうか。外から見えるその魅力的な
様相に惹かれ、心の躍動を覚えてしまった人たちも多いだろう。
大好きなモンスターがあれよあれよと登場し、なにやら小さなリング上で
互いの技を繰り出すデスマッチを行う。そりゃ楽しそうだよ。
しかし、蓋を開けてみれば非常に地味な内容。
選手の紹介や入場シーンなどにかなりのウェイトを割いてしまっているため、
派手なイメージとは裏腹になんだか退屈な時間が多くなっています。
リング周辺の古臭さ、陰気臭さ、侘しさというのも作品上の設定とはいえ
あまりに寂しすぎる。選手以外の登場人物も寒いギャグを飛ばすだけの要員だが
全体的にノリも古いのでただでさえ寒い部屋の温度が更に下がりそうな感じ。
重要なリング上での展開も非常に退屈。
個人的にはプロレスが好きなので、あれだけ十分に煽り上げたモンスターたちが
ブレーンバスターやフェイスクラッシャーなどの地味なプロレス技を繰り出す部分は
見ていてちょっと楽しくはなりますが全編そんな感じだとさすがに飽きます。
サイクロプスが目からビーム出すのはまぁまぁウケましたが彼以外に
そういうわかりやすい必殺技を持っているキャラが少ないので非常に残念。
個人的に最も驚いたのはケヴィン・ナッシュの登場ですね。
WWEの主要なレスラーだった彼、かのハルク・ホーガンとともにnWoを戦った
有名レスラーがこんなうんこみたいな映画に出てくるのは大きな驚きです。
フランケンシュタインとほぼ同じ体格というのも笑ってしまいます。
ケビン自体2メートルをゆうに超える巨漢ですからね~。
さて、モンスターの紹介VTRや各所に散りばめられた小ネタをいかに
楽しめるかどうかが重要な作品です。
B級映画ファンでもないのに見た目の面白さだけでレンタルした人は
ただ単に辛い時間を過ごしてしまうことでしょう。
B級映画大好きな私としても期待感の3分の1ぐらいの映画でした。
いつ盛り上がるんだろう…と思っていたら映画が終わっちゃう感じ。
まさに茶番。90分という長尺の茶番。だがそこがいい。
そんなベテランB級映画ファンに手にとって欲しい作品です。
コメントを書く