アンダーグラウンド
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★★★☆☆

封鎖された軍事基地に閉じ込められた男女が、闇の奥に潜む“何か”に襲われる
恐怖を描いたショッキングスリラー。パーティーで騒いでいたマッドたち8人は
ギャングとの諍いから地下の基地内部へ逃げ込むが、ビリーが突然見えない
“何か”に惨殺され…。

暗い。

決して悪くはないが決して良くもない作品です。

冒頭、何かの掃討作戦中の兵士たちが、その対象の反撃を受けて全滅します。
そしてこの軍事基地は封鎖され、幾つか月日が経過します。
そして現在。なんということでしょう。封鎖された基地も今では立派な
パーティー会場へ様変わりし、酒やドラッグ、激しいビートで大盛り上がりです。

主人公の若者一行もパーティーを楽しんでいましたが、ギャングとの喧嘩に
巻き込まれて逃げ込んだ地下へ閉じ込められてしまいます。
外部と連絡も取れず、見つからない出口を探して右往左往する彼らに真の
恐怖が襲いかかります。

あらすじでは“見えない何か”に仲間が惨殺されるとありますが、姿形は
はっきりしています。デビルとかゴブリンという表現が合うかもしれません。
素早く、パワーもあってタフ。どこのB級映画にも出てきそうな感じで代わり
映えのしない人型モンスターさんでした。

それぞれのキャラの個性が弱いのが痛い。

こういうB級作品ってクリーチャーやスプラッター描写も重要ですが
やっぱ主人公グループの個性とかキャラクターって大事じゃないですか、
「あ、こいつはとっとと死んでほしいな」「この子は生き残って欲しいな」
とか勝手に思いながら楽しむのが醍醐味だと思うんですよ。

しかしながらこの作品はなんだかどれがどれだか分からないキャラが
暗がりで淡々と減っていく感じなのでイマイチ盛り上がりに欠けます。
ありゃ、それとも僕が酔ってただけかな。

良かったのはもともとバイオソルジャーとして造られたクリーチャー
達の生みの親が登場するところ。どうやって暮らしてるのかはちょっと
わかならいながらもなかなかサイコなやつで楽しませてくれます。
ラストでも映画にスパイスを与えてくれたのが嬉しいところですね。

まぁなんというか映画の8割はどこかで見たような感じの内容です。
この映画独特の描写や怖さというのは少ないですので、その点を踏まえて
『今夜はかるーくスプラッターでも楽しもうか』ぐらいの気持ちでどうぞ。



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