ナイトメア・オブ・サンタクロース

ナイトメア・オブ・サンタクロース
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ナイトメア・オブ・サンタクロース [DVD] ナイトメア・オブ・サンタクロース [DVD]
(2011/12/02)
フーブ・スターペル、エグベルト・ジャン・ウィーバー 他

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★★★☆☆

聖ニコラス降誕祭の活気に湧くアムステルダムの街で、誘拐殺人事件が相次いで多発し、
降誕祭はかくして血塗られた儀式と化していく。警察は事件を捜査するうち、32年に一度、
聖ニコラスが大人たちの目玉と心臓を毟り取り、子どもたちをさらっていったという
古代伝説に突き当たるが…。

やぁやぁやぁ、メリークリスマス!

毎年話題に上がるのはやれクリスマスが休日だのイヴが休日だの街に溢れる
カップルがなんやかんや言うとりますがね、実際関係ないんですよ。

リア充カップルはクリスマスだろうがなんだろうが好き勝手にキャッキャウフフ
しているわけですしクリスマスが平日だったとしてもそれはもうキャッキャウフフ。
夜になればチュッチュムフフですし朝になればムックガチャピンですよ。は?

まぁそんなクリスマスの鬱憤を晴らしてくれるのがこのナイトメア・オブ・サンタクロース。

クリスマス物のホラーはそれなりに多いのですが、この作品については緩さのない
ゴリゴリのスプラッターホラーに仕上がっています。
といっても前シーズンの頃にリリースされた作品なのでご覧になられた方も多いかもですね。

その昔、オランダの地で悪行の限りを尽くした聖ニコラス一味は住人からの
反撃を受け逆に全滅させられてしまいます。しかし、聖ニコラスは逆恨みマックスで
蘇り、32年周期で人々を虐殺しまくる悪魔として登場してくるのです。

まぁその殺し方といったら多種多様。スピード感も迫力もあり惨劇という
言葉がよく似合う映像が展開されていきます。

しかも嬉しいことにストーリーもわりとしっかりしていますしキャラクターも面白い。
ついでにところどころユーモアを感じさせる演出もされているのでとても楽しい作品です。
オランダ産ホラーも侮れない!とか思ったんですが良く考えてみたら結構マジキチな
作品も作られてるんですよね。有名なのだと『ムカデ人間』とか。

まず、なぜ聖人であるはずの聖ニコラスが残虐な悪魔として描かれているのか、
実際ゾンビ軍団まで率いて街中のいたるところで大量殺戮を行なっているのにただの
「伝説」として語られているのか、といったところに今作のキーがあります。

ラスト周辺ではその辺りが語られるわけですが…中々に楽しめますね。
90分に満たない尺でのやや駆け足な展開ですが結構な見応えがあります。

スピード感あり、ゾンビ有り、銃撃戦あり、と、アルバトロス配給の作品に
しては楽しめるポイントの多い作品でした。

贅沢を言えば浅く広い感じの作品なのでちょっと単調に感じられる人もいるかも。
私としてはスラッシャー系のホラーはこんな感じの騒がしさがちょうどいいと
思っているので十分な満足度かと。

本当余談なんですが私自身こういった完全に冬シーズンものの作品を真夏に
観たりするのが好きなんですよね。今作も実際は夏の終わり頃に観てました。
真夏のビーチが舞台のサメ映画をお正月なんかに見ることで楽しい気持ちをさらに
マシマシにすることができる。ような気がしています。

さーて完全に年の瀬です。
今年も残すところ後10日ほど。
話題作のリリースも続いてますので映画生活もラストスパートをかけていきたいですね~。



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