ビーチ・シャーク

ビーチ・シャーク
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ビーチ・シャーク [DVD] ビーチ・シャーク [DVD]
(2012/07/07)
コリン・ネメック、ヴァネッサ・リー・エヴィガン 他

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★★☆☆☆

水陸両用サメが人々を襲うパニックムービー。
静かな島・ホワイトサンドのビーチでパーティーを開催していた若者のひとりが
サメに食いちぎられるという事件が発生する。しかし、現場は海中ではなく満潮の
ラインをはるかに上回る陸地だった。

サメです。
近いところでは「ダブルヘッド・ジョーズ」の記事がありましたね。
同じく海を舞台にした海洋パニック作品である今作ですが、なんと水陸両用の
サメさんが登場します。

さてさて、冒頭からは見るからに頭の悪そうなジミーという男が、
自分の故郷でもあるホワイトサンズという港町に帰ってくるところからスタート。
町長でもある父親に勘当されていた彼は、島に大規模な若者誘致を行う
イベントを携えて戻ってきたのです。

ほら、もう後が見える展開でしょ。

同時期、島で起こっていた何者かによる殺人事件。
現地の保安官が事件解決にあたっていきますが、なんとそれがサメによる被害、
しかも水陸両用ザメによる殺戮だというのが明らかになります。
サメの専門家により次々と明らかになる事実。

ジミーが進めるイベントの開催時期と同時に、多くの被害を出しながらも
水陸両用ザメを退治することに成功した一行。
しかし、ここでさらなる事実。なんと件のサメはまだ幼生、つまり子供だというのだ。

そして迎えたイベント当日。続々と島にやってくる馬鹿者、いや若者たち。
酒にハッパに音楽に、自由に浮かれ上がる彼らに近づくのはもちろん水陸両用ザメ。
しかも今度は”群れ”で現れた彼らに保安官らはどう対抗するのか…?

けなすべき点は少ないものの、褒めるべき点はほぼ無い作品です。
CGや特殊効果のレベルも高くなく、ファンがまぁまぁ見れるレベルのB級作品でした。

水陸両用のサメ自体がもうさほど珍しいものではなく、もっと馬鹿馬鹿しい
楽しさを持った作品や、サメのビジュアルが面白い作品もある中、ちょっと
勝負どころがわからない作品ですね。

今作に登場するキャラクターにしてもやや薄味。
いまいち動機や味というものを持たないキャラクターたちが、与えられた役割
だけをこなしている淡白な感じに受け取れました。

肝心のイベントにいたっては、あまりにしょぼいステージに音響設備、
なおかつ集まっている若者の数も少ないという体たらく。

こんなイベントを推し進める島もかわいそうだし出資する投資家も馬鹿すぎますね。
こういった点は映画の予算によるものなのであまり突っ込むのはかわいそうですけど。

サメさんも独自の超進化を遂げたにしては割りと普通のビジュアルですし、
これといった特異な点が見つからないのは残念です

ラストも完全にお約束。なんの捻りも無いですね。
B級モンスター映画ファンやサメマニア以外にはおすすめできない作品です。



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