トロール・ハンター

トロール・ハンター
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【初回限定生産】トロール・ハンター ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray] 【初回限定生産】トロール・ハンター ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
(2012/08/08)
オットー・イェスパーセン、グレン・エルランド・トスタード 他

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★★★☆☆

ノルウェーの田舎町で問題になっている熊の密猟事件を取材しにやってきた大学生3人組。
彼らは取材の最中、挙動不審な男・ハンスと出会う。夜な夜な森の中に姿を消すハンスを
尾行してみると、何とそこにおとぎ話の中の伝説の生物トロールが現れる。
ハンスは政府に雇われたトロール・ハンターだったのだ。ハンスはトロールの生態をカメラに
収めたいという学生たちの熱意に負け、彼らと行動を共にすることに……。

キモイ。

いやいや、なるほどなるほど。
なかなかにパンチの効いた映画でしたね。

今作の主役となるのは「トロール」です。
そうそう、ドラクエとかのRPGでもお馴染みのモンスターですね。
その実態は北欧の物語に登場する「妖精」であり、土地により様々な設定がなされます。
今作では、グロテスクかつユーモアかるディェイナミックにその生態を描いています。

冒頭から、何かを感じさせる重厚感があります。
なんて言うかこう「今から衝撃的な実録POVが始まるんだぜ!」的なテンション。
このテンションについて行けない方は早急に第三者目線でB級映画を楽しむ
方向にシフトしたほうがいいですね。あ、私もその方法で観ました。

だいたいDVDジャケットやポスターのフレーズがでっかく
「本当に、本当にいる!」ですからね。

うん、いないよ、と。いねーんだよそんなもんは。
でもいいじゃない。「トロールは居る!いて欲しい!」という目線で
作ったこの作品を楽しもうじゃないか。なあおい。

さてさて長くなりましたが映画の話に入りましょう。
ノルウェーで頻発している熊の密猟の調査にやってきた学生撮影隊ですが、
見るからに怪しい男ハンスを追ううちに巨大な生物トロールを目撃します。
その後ハンスが政府のトロール保護機関に雇われているトロール・ハンター
だと知り、彼と行動を共にすることにします。

次々と明らかになるトロールの生態とハンスの能力。
彼らがたどり着く結末は!?的な感じです。

トロールさんのビジュアルはなかなかに様々なのですが、基本的には
ジジイが毛むくじゃらになってモリモリ巨大化したイメージです。
ちょっと思ってたのと違ってキモかったです。

その設定も変わってます。
日光に弱く夜行性、なんでも食う雑食性、キリスト教徒が嫌い、などです。
仏教徒はどうなんだろう。イスラムは?神道は?

小さいものでも数メートル、大きいものだと数十メートルの大きさなため、
結構迫力のあるシーンも多かったです。作りも丁寧です。
この馬鹿でかいトロールに対抗するのがこれまた屈強なジジイなのです。

主な武器である紫外線ライトを手に持ち。
「ナチスドイツの科学力は世界一ィィィイイイ!!!」
とでも叫びそうな素晴らしい戦いっぷりでございました。

なんだか好きだったシーンは自信満々に纏った手作りのバトルスーツで
トロール退治に出向くハンスの姿。
その強烈なビジュアルの割に戦闘力や防御力が低いところがなんとも…でした。

このブログを見に来てくれている方ならきっと楽しめるのではないでしょうか。
あと「ワンダと巨像」みたいなものに胸が熱くなる方もどうぞ。



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