世界侵略:ニューヨーク決戦

世界侵略:ニューヨーク決戦
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★★☆☆☆

人類とエイリアンの壮絶な死闘を描いたSFバトルアクション。
突如、エイリアンが操る巨大な球体に襲撃されたニューヨークは、瞬く間に
壊滅状態に追い込まれた。崩壊した都市で逃げ遅れたローラは、間一髪のところを
ニールという謎の男に助けられる。

アサルト洋画劇場め…。

えー、はい。
間違いなくパチもん映画です。原題もBattle: New York, Day 2となっており、
狙った上での世界侵略:ロサンゼルス決戦(Battle: Los Angeles)の偽物
といえるでしょう。

その出来たるや本当にひどい。
まさに低予算といった感じで役者、CG、演出がてんでC級映画。
なぜここまで退屈に作れるのかという呆れた感情が純情に上場。

ギリギリ褒めるとしたらその独特の雰囲気でしょうか。世界観とまでは
言えないほどですがなんだか不思議な空間を垣間見ることがありました。

簡単なストーリーは以下のとおり。
まばゆい光にニューヨークが包まれたかと思ったら街中から人が消えてしまいます。
ヒロインがとぼとぼ歩いているとハムスターのおもちゃみたいな車輪型ロボに
襲われるのですが間一髪ヒッピーみたいなお兄さんに助けられました。
ところがこのお兄さん言ってることがまるで電波。危ない人です。

彼と別れたヒロインは別の仲間と合流しますが途中で電波兄さんも合流。
その後は宇宙人に操られた人間(ゾンビ)と闘いながら真実へ…という感じ。

ストーリーとしては意外と濃厚な設定なのですがいかんせん画面が
退屈なので腰を据えて楽しもうという感じにはなりませんです。

でもね、きっとみんな真面目なんだよ。

役者さんだって頑張ってる。
演技の質は高くないけどそれぞれがどういう雰囲気を出せばいいのかを
ちゃんと考えているせいかそれなりにキャラは立ってました。
衣装もなんだか浮いてるけどいろいろ考えた結果なんでしょうね。

高度なCGは作れない、でも動きやカットを減らしてごまかすことも少ない。
エキストラや撮影協力を大量に得ることは難しい、でも何とかしてロケーションの
雰囲気作りを行いたい。そんな思いが伝わってきます。

人の通りが少ない時間帯、ロケーション探しも頑張った感じが見られます。

しかしながらこの監督、アンドリュー・ベルウェア。
これまでの作品は「バイオハザード3077」「エイリアンリベンジ」
「ターミネータープラネット」など、まさにC級映画量産監督。

どうやらアサルトさん配給の映画はJVDさんなみに心構えをしておく
必要があるようですね。



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