メン・イン・ブラック3

メン・イン・ブラック3
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メン・イン・ブラック3 blu-ray & DVD メン・イン・ブラック3 blu-ray & DVD
(2012/10/26)
ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ 他

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★★★★☆

月面のルナマックス銀河系刑務所から、凶悪S犯のアニマル・ボリスが脱獄し、
地球に逃亡した。超極秘機関“MIB”のエージェント“J”と“K”は、ボリスが
関係する犯罪の捜査を始める。しかしある日、出勤した“J”は、相棒の“K”が4
0年前に死んでいると聞く。どうやら、ボリスは40年前に自分を逮捕した“K”を恨み、
過去に遡って“K”を殺してしまったらしいのだ。“J”は40年前にタイムスリップし、
若き日の“K”とボリスの阻止に乗り出す。

ウィル・スミス(『ハンコック』、『アイ・アム・レジェンド』など)
トミー・リー・ジョーンズ(『キャプテン・アメリカ』、『告発のとき』など)
ジョシュ・ブローリン(『トゥルー・グリット』、『アメリカン・ギャングスター』など)
エマ・トンプソン(『アイ・アム・レジェンド』、『ハリポタシリーズ』など)

人気シリーズの続編です。

冒頭からの煽りがいいですね。
どかどかと煽ってくるのではなく、じわじわとテンションを押し上げて
くれるのが非常に心地よい。

ただ、悔しいのはトミー・リー・ジョーンズの存在感。
今回はストーリーの性質上、どうしても彼の登場が少ない。
数少ない登場シーンでも演技が控えめなのでトミー・リー・ジョーンズ
ファンにとってはやや厳しい映像かもしれません。
身体悪そうな感じやインタビューでの歯切れの悪さは身体の状態に
よるものなのか、キャラクターなのか、そのへんが心配です。
まだ66歳、これからもドンドン活躍して欲しい俳優さんですよね。

おまけ程度にKの恋愛事情なども登場しましたが…本当におまけ程度です。

一方、ウィル・スミスの活躍はまさに独壇場といったところ。
ストーリー重視な本作の中でも、彼のキャラクターやJのキャラクターを
活かした内容は非常に満足でした。

小ネタに尽きる。

シリーズファン向けの小ネタも多いですね。
ニューラライザーを始めとするお馴染みの機械をとりあげたネタが多く、
この辺りはシリーズのファンなら微笑んでしまうことでしょう。

「過去にタイムスリップする」話の中で、機械の成り立ちやジェネレーション
ギャップを面白おかしく取り扱ってくれています。
過去に地球を救った「アークネット」をめぐる展開も非常に面白いです。

その他、毎度おなじみのキャラクター同士の掛け合いも楽しく、演者
さんの楽しんでやってる感も伝わってきますよね。

ただ、本作は宇宙人ネタはやや控えめ、宇宙人特有の「何か」をネタにした
笑いや会話がちょっと少なく、宇宙人自体の活躍も少ないのでそこだけ
少し物足りない感じがしました。

時代背景の笑いはちょっと楽しいですね。
ヒッピーや月ロケット発射、人種差別などを取り上げたネタや、アンディー・
ウォーホルといった超有名文化人を茶化した場面などはなかなかのものです。
野球ネタもなんだか楽しそうでしたが好きな人しかわからないでしょうね。

さて、過去と未来をめぐるストーリーというのはどうしてもご都合主義で
突っ込みどころが多かったりしそうなものですが、今作は元がSFモノという
だけあって、その辺りの不自然さは他に良い感じに埋もれていましたね。

むしろこの映画のファンにそういった突っ込みを飛ばすひとはほとんど
居ないような気もします。

過去のKを演じたジョシュ・ブローリンは素直にすごかったです。
表情なんかも上手ですし声も似ているところがさらに驚き(吹き替えは同じひと)。
奥さんなんかは「これボディダブルってやつ?」と勘違いしていました。

さて、映像も、キャラクターも、伏線回収も楽しく、あっという間に
終わってしまう108分でした。
予算が減ったのかなと思いきやコレまでの最高額だったんですね。

もし次回作があるならもっと敵キャラクターや宇宙人を取り扱った
作品にしてほしいな~。

個人的には満足の「3」でした。



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