ゼログラビティー

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ゼロ・グラビティ ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray] ゼロ・グラビティ ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]
(2014/04/23)
サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー 他

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★★★★☆

宇宙の 暗闇を 生き抜け

君は生きて帰れ。“必ず生還する”と誓うんだ――。
地表から60 万メートル上空。すべてが完璧な世界。そこで、誰もが予測しなかった突発事故が発生。
スペース・シャトルは大破し、船外でミッション遂行中のメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士
(サンドラ・ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)は、
宇宙の無重力空間=ゼロ・グラビティに突如放り出されてしまう。
漆黒の闇で二人をつなぐのは、たった一本のロープのみ。他の乗組員は全員死亡。
NASA との交信も断たれ、残った酸素はあとわずか。
次々と襲いかかる危機を突破し、果たして地球に無事生還することができるのか…!?

サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニー主演のSF大作です。

なぜゼロをつけたし。

原題はGRAVITY(重力)、邦題はなぜかゼロ・グラビティ(無重力)。

頑張って宇宙にいくよ!ウフフ!みたいな作品でもないのに反意語をタイトルに
つけてしまうその軽さが全くもって意味がわからない。
Bクラスの映画でさえたまによく考えたなぁという邦題もあるのにこれはひどい。
文字通り映画の「重み」が全く違うものになってしまうのではないでしょうか。

ただ、マーケティングの面で考えると…一概に否定もできませんね。

さて、そんなタイトルだけでもお話出来ちゃうこの作品、実にすごい。
90分ほどの尺にありながらもその中身の濃さには驚かされます。

役者が大勢出てきて宇宙の脅威に立ち向かう「パニック」作品は数多いですが、
作品の殆どをサンドラ・ブロック一人で演じていることから更に宇宙空間の恐ろしさや
孤独さ、生きることへの想いが伝わってきます。
SFヒューマンサスペンス、とされているのにも納得ですね。

ドラマ性はネタバレにもなってしまうので詳しいお話はさけておきます。

超映像美。

宇宙をここまで美しく孤独に。そして地球を儚く尊いものに描いた作品が
他にあっただろうかというものすごい映像が展開されます。

大スクリーンで見れないという人もちょっと大きめのテレビでBDを見ましょう。
できればチャンネル数の多いヘッドホンの装着もお勧めです。
音も含めての数々の演出に引き込まれることまちがいなしです。

映画ファンであれば「これどうやって撮ってんのよ」とか「どこまでがCGなんだよ」
みたいな興奮も数えきれないほど感じると思います。
作品のテーマやメイキングも掘り下げたい作品ですね。

中心となる演者さんの評価もすごいですよね。
さすがにふたりともオスカー俳優です。

それに加え、映画冒頭でジョージ・クルーニーが軽快なトークを繰り広げていた
NASAの管制官はなんとエド・ハリス。超大好きな俳優さんなのでもしやとは思いましたが
この配役にも萌えました。言わずもがな彼は「アポロ13」の管制官です。

プライベートが充実(?)しているジョージ・クルーニーの本作での
軽快さは違った意味で笑ってしまいますね。

ゴールデンウィークが終わっても強く生きていこう。
そう感じさせる一作でした。



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