LOOPER/ルーパー

LOOPER/ルーパー
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LOOPER/ルーパー [Blu-ray] LOOPER/ルーパー [Blu-ray]
(2013/07/10)
ブルース・ウィリス、ジョセフ・ゴードン=レヴィット 他

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★★★☆☆

舞台は2044年のカンザス州、ジョーは未来の犯罪組織の依頼で過去に
タイム・トラベルしてくる標的を処理する殺し屋、通称「ルーパー」だ。
しかしある依頼で処理することになったのは、30年後の未来からやってきた
自分自身だった。未来の自分を殺せずに取り逃がしてしまったジョーは、
彼が標的にしている相手が30年後に未来の犯罪王「レインメーカー」となる
幼い子供であることを知る。

ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(『ダークナイト ライジング』、『50/50』など)
ブルース・ウィリス(『エクスペンダブルズ2』、『RED/レッド』など)
エミリー・ブラント(『アジャストメント』、『ガリバー旅行記』など)
ポール・ダノ(『カウボーイ & エイリアン』、『ナイト&デイ』など)

うーん。

タイムリープ系のSF作品ですね。
珍しい感じのコンビだなぁと思いながらレンタルリリースを
楽しみにしていました。

フタを開けると以外にシリアスな展開。
アクションや特殊映像ゴリゴリかと思ったのですが物語重視の映像が
展開されていました。人物描写もそこそ面白い。

ジョセフ・ゴードン=レヴィットの特殊メイクがちょっと気持ち悪いですね。
設定上ブルース・ウィリスの青年期ということでかなり似せてきています。
でもさらに驚くのは細かい癖だとかをコピーしているところ。
会話シーンなどでは『あ、いますげーそれっぽい』と感じるシーンが多いです。

一方のブルースさんはエクスペンダブルズなどとは一線を引いたシリアスな
人物を演じていました。良く言えば哀愁がとてもありましたが悪く言えば
かなり年を取ったもんだなぁと感じさせられます。
映画の途中、ギャングの親分みたいな頃の回想シーンが入るのですが、あんな
感じの余裕打った悪役を他の映画で見てみたいです。

後半の物語、重要な役割で登場するシングルマザー役のエミリー・ブラントは
とっても上手な女優さんですねぇ。強くもあり葛藤にも揺れる複雑な表情を
見せてくれました。

全体的な世界観はやや中途半端かもしれません。
人物描写に哲学的な描写を盛り込みたいのならタイムリープみたいなややこしい
設定はいらないのではないかとも感じました。

純粋なSFアクションが見たい人にはちょっとややこしいですし
ダレてしまう場も多いかと。タイムパラドックスに気を使う点も多いのに
その上サイキックパワーみたいな設定も入ってくるのでちょっとやかましい。

結果、タイムマシンを利用した暗殺、タイムパラドックス、未来の自分と出会う、
愛情、超能力アクション、逃亡劇などのおもしろ要素に脚本が負けてしまった
作品だと私は認識しています。

とはいえよその評価は高かったりしますしファンの多い俳優の共演です。
見て大損することはないと思うので気になる際は手にとってみましょう。



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